Paradise71 ページ21
着いたのは人の誰もいない静かな公園
「ここ、座れよ」
ベンチに腰掛けるとサンジは私の隣に座った
「ねぇ……何しに来たの？花火始まるよ？」
するとヒューという花火の上がる音が聞こえた
慌てて空を見上げる
パァァァーンと言う音とともに大きな明るい花が空に咲く
「綺麗…………」
「ここが1番綺麗に見えるって聴いたんだ」
じゃあ……ここに連れてきたのって……
「ならみんなも連れてくればよかったのに」
「おまっ…………はぁ……」
サンジは大きくため息を吐く
また空に綺麗な花が浮かび上がった
「2人きりで……見たかったんだよ……言わせんな！ナミさんやロビンちゃんならこんなこと言わなくてもムードってもんを分かってくれるだろうにな……」
またナミとロビンの話……
「ごめんなさいね、ムードがわかんない女で。ムードの分かる2人呼んできてあげるからここで待ってれば？」
私は立ち上がった
分かってる……こんなこと……嫉妬だってことくらい
分かってる……私はあの2人と比べて全てが劣っていることくらい
でも……2人でいる時くらい……
サンジは私を見てくれてるって……思いたい……
「行くなって。花火はまだ終わってないだろ？俺はムードを分かってくれる美人さんより、ムードも何もわかんねぇ素直すぎるやつが好きなんだから。な？」
ほら、適わない
サンジにはいつも適わないよ
こんな言葉に一喜一憂して
私はまたベンチに腰掛けた
「……サンジって、本当に馬鹿だよ。私だったら絶対にこんなやつ彼女にしない」
「そうだな……俺は変わり者かもな」
そう言って私にキスをした
花火で彼の顔がハッキリと見えた
「……すげぇ顔」
きっと私の顔は真っ赤だろう
サンジと付き合って１ヶ月
初めてのキスだった
「サンジ…………」
「ん？」
花火はもう終わりかけなのか一気に大量の花火が打ち上げられる
「ありがとう」
「……あぁ」
ここに連れてきてくれたこと
仲間として受け入れてくれたこと
私を好きになってくれたこと
数えきれない感謝が胸に溢れた
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―
一方的なキスなんて何度もしてきた
不意打ちだったり、いたずらだったり
でも……気持ちが一方的っていうのは
なんでこんなにも辛いんた……
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たろ。(プロフ) - ユウリ〜〜〜〜〜〜！！！！ (2022年6月6日 2時) (
レス) @page50 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?ワンピース×ゲゲゲ鬼の鬼太郎のトイレの花子さんとの恋愛短編集を作ってよろしいですか?花子さんが麦わら一味で設定で。ゲゲゲ鬼太郎のトイレの花子さんが知らないなら検索してね。 (2018年10月15日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - 響さん» ありがとうございました！亀更新の中読んで下さり嬉しいです！頑張ります！！ (2018年10月14日 13時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
響(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに読んでました。とても心温まる作品ですね！他の作品も頑張って下さい！ (2018年10月14日 6時) (レス) id: 7015fa5a02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤマメ | 作成日時：2018年8月6日 12時
