夢の扉が開いたようです (ページ4)

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としみつが私の隣に座った

「いやぁ～、俺の時代きたわ」

「3人目にしてこの説、終わっちゃったね～」

『なんか…すみません…』

「いやいや！てつや汚いし、臭いし、選ばなくて正解だよ～」

「虫さんひどくない！？でもなんでオレンジにしたの？」

『友達に勧められて…。ちょっと派手にしてみたいっていう話をしたら、オレンジが似合うと思って言われたので…』

「なるほどね～。その友達って俺らのことを好きって言う子？」

『あ、その子とはまた違うんですよ』

「てつや、残念！」

「まじかぁ～。今からでも遅くないよ？としみつから乗り換えていいよ？」

『あははっ』

「笑って流されてんじゃん。人生諦めが肝心っていうからもう諦めな」

「うぅ～、諦めたらそこで試合終了なんだよ～！」

「ということで、てつや今のところ2勝1敗だね。次行くぞー！」

「協力ありがとうございました～。ごめんね～、ゆっくりしてるとこ邪魔しちゃって。旅行できたの？」

『そうなんです』

「へぇ～、俺らも旅行…っていうかまたこれとは別の企画で来てて。もしよかったら動画あがったら見てみてね」

『分かりました！楽しみにしてますね』

「じゃあ…これで！今日は本当にありがとね～」

虫さんがカメラを持ち、先にお店の出口に向かった

「じゃあ、バイバイ！」

てつやが手を振って出ていき、としみつもその後をついて行った

としみつ…何も言ってくれなかったな…

いや、会えただけで凄いことなのに！

なにをわがまま言ってんの、私…

「すごい人達だったね…」

『すごく明るかったね～。どう？調べたら本物ってわかったでしょ？』

友人がスマホを見ながら頷いた

「でも怖くない？あんないきなり声掛けてくるとか…」

『うーん…そうかな？』

私は…東海オンエアが好きだから、嫌な気持ちにはならなかったけど…

「まぁ、私がYouTube見ないからそう思うのかも。ちょっとトイレ行ってくるね」

「ん、いっておいで～」

友人がいなくなった途端、さっきまでのことが一気に思い出された

ここに3人がいて、話して、握手して…

嘘をついてしまったことはすごく罪悪感あるけど…

でも…すごく…幸せな時間だったな…

その時

「あの……すみません」と声をかけられた

なんかすごいデジャブ…

顔を上げると、そこにはとしみつがいた