door 19 ページ20
自分がとしみつに抱いている気持ちが恋だとわかった瞬間、こうやって2人でいることにさっきよりも緊張してしまって
『あ……は、はい…!』
ぎこちない返事になってしまった
「そろそろ帰ろっか」
こんな実らない恋をしてしまうなんて…
帰り道は、隣にとしみつがいるドキドキと、視聴者さんに出会ってしまうんじゃないかという不安、恋をしてしまったことの後悔が押し寄せていた
『もう、ここで大丈夫です!本当にありがとうございました!』
これ以上一緒にいたら、きっともう戻れない
YouTuberとして好きっていう気持ちには…
「…あ…そう?じゃあ……これで。まじで今日はありがとね。急に誘ったのに」
『いえ!こちらこそ、誘ってもらえて嬉しかったです。すごく楽しかったです!』
夢を見るのもここで終わりにしよう
『…あ!』
「なに?」
『今日のお金、みなさんに払わせてしまってすみませんでした!お支払いします!』
「あ〜、そんなのいいよ?俺らこんな感じだけど一応働いてるから。Aちゃんは大学生だしそんなの気にしなくていいの」
としみつは笑いながらそう言う
『そんな訳にもいかないです。ただの視聴者ですし…これ以上みなさんに甘えるのも…』
そう、ただの視聴者。心でわかっていても、口に出さないと自分の気持ちを抑えきれなかった
「あ……本当にいいから。じゃあ…おやすみ」
『…おやすみなさい』
彼の後ろ姿を見ていると、不意に目から温かいものが流れていた
気持ちに気づいた途端失恋か…それならこの気持ちに気づかなければよかったのに
お風呂からあがると、てつやから今日の写真が大量に届いていた
でも、それを見るのも辛くて、無視してベッドに倒れ込むといつの間にか眠っていた
ーーーーー
〜としみつside〜
Aちゃんと別れ、ホテルに着いた
「あ、おかえり〜」
「…ただいま」
「どう〜?告った?」
てつやがニヤニヤしながら言う
「んなのしねぇよ」
「嘘でしょ…最大のチャンス…」
りょうが手に口を当てながらそう言った
「男らしくいけよ〜」
茶化しやがって…
「言おうと思ったけど無理だったんだよ!」
あんなこと言われたら…
「何かあった?」
こんな感じでも、協力しようとしてくれてんだもんな…
話すだけ話すか…
俺はソファーに座り、口を開いた
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サヤマメ(プロフ) - ともみさん» ありがとうございます!更新頑張ります!!! (2019年9月15日 0時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2019年9月14日 1時) (レス) id: a1d30aa169 (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - みななさん» ありがとうございます!どんどん更新していこうと思います! (2019年7月14日 12時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
みなな - すごく面白いです!! 早く次だしてほしいです!! (2019年7月14日 4時) (レス) id: 9964bebab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤマメ | 作成日時:2019年7月14日 1時