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Un agne 7 ページ7

人間は……自分が思ってるよりもしぶといんだ




まだ……助かる見込みはある




「そう。Aの言う通り。人間はしぶといの」




「1人だけ助かった女の子みたいに?」




六郎くんがそう言うと、2人は私が知らない話をしだした




『それ……どういう話ですか……?』




「気にしないで。ただの世間話」




そうか……2人にも秘密はあるんだ






赤い金魚みたいな




それなら深入りはしちゃいけない




「A、久部くん、明日の夜空いてる?」




『明日?』




「美味しい物食べに行こう?私の奢りで。肉食べたいな〜。Aは?」




『私は……ラーメンかなぁ……あ、六郎くん女子力ないって思ったでしょ』




「そんなこと……」




その時上からバンバンと扉を叩く音が聞こえた




助けだ……!




「こ、ここです!ここ!」




『六郎くん……明日の夜、楽しみだね』






ーーー








「久部くん!お肉とラーメン食べられるお店見つけた!行こ!」




『六郎くん!ほら早く!』




夕子さんと話していた六郎くんに声をかける




「ねぇミコト〜!六郎がミコトは絶望しないのかってさ〜!」




夕子さんが叫ぶ




「絶望する暇があったらうまいもん食べて寝るかな!」




「あとさ〜!Aはなんであんなことがあっても笑ってるのかってさ〜!」




『笑ってたらいいこと必ず起こるって思ってますからー!』




そう言ってミコトさんと向かい合い笑った







『あ、ちょっと待ってください!お財布ラボに置いてきました!』




「あ、いいよ?私の奢りでしょ?」




『免許書入ってるんです。さすがに無免許運転でミコトさん乗せられないです!』




慌ててラボへ戻った









『お財布……』




ラボには中堂さんが残っていた




「生きて帰れてよかったな」




『中堂さんのおかげです。成分だけで場所が特定できるなんて。ありがとうございました』




お財布を手に取り鞄に入れる




「お前が死ぬとアレを調べる人手が足りなくなる。だから………まぁ……無事でよかった」




人手足りないって……




でも……そんな理由でも無事でよかったという、その言葉を聞けたことが嬉しかった




『さすがに今回はやばいんじゃないかって思ったんですけど、これで死ななかったってことはこれから先何があっても大丈夫な気がします』




「お前は馬鹿か」




中堂さんが笑った気がした

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サヤマメ(プロフ) - 少女 A.さん» 見返しましたら、ダイニングになってました(汗)教えてくださりありがとうございます!訂正しておきます! (2019年1月7日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
少女 A.(プロフ) - ダイニングメッセージじゃなくてダイイングメッセージですね (2019年1月7日 17時) (レス) id: 8c31f8567a (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - ラミンさん» これからの展開は既に決まっていますが、ここでお伝えしちゃうとネタバレになっちゃうので...すみません! (2018年12月4日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 中堂さんと夢主は結ばれるの? (2018年12月4日 9時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 久部くんが中堂さんに本当の事を包み隠さず言うのは?どうかな? (2018年12月4日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サヤマメ | 作成日時:2018年10月14日 16時

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