Un agen 50 ページ50
「ねぇ、あの2人最近距離近くない？」
夕子さんが指さすのは、所長室にいる中堂さんとミコトさんだ
中堂さんは、赤い金魚のことをミコトさんに伝えたらしい
ーーー
【三澄に伝える。】
そう短い文が私の携帯に届いた
中堂さんからそのLINEがあった夜、ミコトさんから【私もできる限りのことをするからね】というLINEが送られてきた
ミコトさんも金魚について知ってる
もしかしたら、春奈からの情報を中堂さんはミコトさんにも伝えるかもしれない
そう思ったら怖くなった
2人とも私を軽蔑するかもしれない
なぜ嘘をついていると教えなかったのか……と
ーーーー
「これ何体届くんですか！？」
ガラガラといくつも運ばれてくる黒い袋
「10体！」
久部くんの声に追い打ちをかけるようにミコトさんが言う
『すごい数……全部うちでだなんて』
「やりがいあるね〜」
黒い袋の中身は火事で亡くなってしまったご遺体だ
現場は増子地区の雑居ビル。火災報知器もスプリンクラーも作動せず、狭い街路で消防車が入るのに手間取って全焼したらしい
ご遺体は四階に9名、二階に1名。全焼の遺体がほとんどで身元がまったく分からない。
火元は2階のスナックで、3階階の人たちが下に降りられず4階まで逃れたところで焼け死んだと思われる
最も燃えていたのはキッチンの体面の壁付近であったことから、放火の疑いで消防局が調査している
神倉さんからそれらの情報を聞いた中堂さんはふと呟いた
「…放火なら他殺体が紛れ込んでる可能性があるな」
『殺人を隠すために放火したってことですか……？』
「あぁ…」
解剖は順調に進み、1人、また1人と身元が分かっていく
しかし……
『……9番さん…』
この9番の身元がまったくわからない
「これ……血腫の色が煉瓦色でなく暗赤色」
頭を抱えている時にミコトさんが呟く
暗赤色とは殴られた時などに現れるものだ
「燃焼血腫ではなく、静脈洞の破綻による急性硬膜外血腫……」
『それって、焼死する前に後頭部を殴られた可能性があるってことですよね…？』
ミコトさんが頷く
ということは殺人である可能性があるということでもあり……そういう場合は……毛利さん……！
続編いきます
愛なんてとっくに捨てました 2
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サヤマメ(プロフ) - 少女 A.さん» 見返しましたら、ダイニングになってました(汗)教えてくださりありがとうございます！訂正しておきます！ (2019年1月7日 17時) (
レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
少女 A.(プロフ) - ダイニングメッセージじゃなくてダイイングメッセージですね (2019年1月7日 17時) (レス) id: 8c31f8567a (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - ラミンさん» これからの展開は既に決まっていますが、ここでお伝えしちゃうとネタバレになっちゃうので...すみません！ (2018年12月4日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 中堂さんと夢主は結ばれるの？ (2018年12月4日 9時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 久部くんが中堂さんに本当の事を包み隠さず言うのは？どうかな？ (2018年12月4日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤマメ | 作成日時：2018年10月14日 16時
