Un agen 48 ページ48
「遅かった……」
『それじゃ……死因はじさつでも……』
いじめという名の殺人だ……
ミコトさんはゆっくりと頷いた
「今からS君に電話する」
ミコトさんはパソコンの前に座りS君に電話をかけた
最初にＹ君のじさつの方法と、凶器の隠し方を言い当てた
「……M先生、問題の答えはなんですか？Yの死因はなんですか？」
「死因は…刃物によるじさつ」
死因はそれで合ってる
"死因"は
「……全然違う、大ハズレ！」
S君がそう叫んだ
分かってる
ここにいる誰もがわかってるよ、白井くん
「……これまで多くのご遺体を見て来た。ご老人から小さな子供まで。いつも思う。なぜこの人は、死ななきゃならなかったのか。Yくんの背中にはたくさんの痣があった。日常的に暴力を受けていた跡。
執拗に繰り返され、治るより前に次の痣がつけられた。
そんな暴力が…見過ごされた。追い詰められた彼は、最悪の選択をしてしまった。法医学的にはじさつ……でも私は殺されたんだと思う。法律では裁けない、いじめという名の殺人。あなたはそれを大勢の人に伝えたかった」
「そうだ、殺された。あいつらに……僕に。僕も助けなかった……助けてくれたのに…｣
胸が痛くてたまらなかった
「視聴者１０万人、もう一人殺さないと」
動画の視聴者が10万人を超えた時、白井くんがそう呟き立ち上がった
もしかして……もう1人って……
私は慌てて職員室を飛び出し、夕子さんに電話をかける
『今どこですか！？』
「今から白井くんの居場所を探してる！場所は……」
電話越しに久部君の声が聞こえた
『私も行きます！』
夕子さんたちに追いつき、一緒に白井くんの居場所を探す
どこ……どこにいるの？
きっと白井くんが言うもう1人は……自分なんでしょ？
辺りを見渡すと、電気が通っていないはずの家に電気がついてるのが見えた
『……夕子さん、白井くんの配信見てました？』
「見てたけど……どしたの？」
『もう1人殺すって……自分のことでしたか？』
「うん…だから必死に探してる……」
その言葉を聞き私はその部屋の裏側にまわり、近くにあった石を窓に向かって投げ鍵を開けた
『白井くん！』
部屋に入ると刃物を手にした白井くんが座っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 235人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サヤマメ(プロフ) - 少女 A.さん» 見返しましたら、ダイニングになってました(汗)教えてくださりありがとうございます！訂正しておきます！ (2019年1月7日 17時) (
レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
少女 A.(プロフ) - ダイニングメッセージじゃなくてダイイングメッセージですね (2019年1月7日 17時) (レス) id: 8c31f8567a (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - ラミンさん» これからの展開は既に決まっていますが、ここでお伝えしちゃうとネタバレになっちゃうので...すみません！ (2018年12月4日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 中堂さんと夢主は結ばれるの？ (2018年12月4日 9時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 久部くんが中堂さんに本当の事を包み隠さず言うのは？どうかな？ (2018年12月4日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サヤマメ | 作成日時：2018年10月14日 16時
