Un agen 47 ページ47
科学捜査ライトを用具倉庫に運び、そのライトをつける
そのライトは血液が黒く映し出され、タンパク質が光って見えるという画期的なものである
『ここで殺されたの?』
「そのマットに血の跡が見つかったんです」
久部くんがマットを指さした
たしかにマットは黒く映っていた
ライトで血痕を確認し終わったあと、私はS君の配信を見ていた
S君は何かの文章を読上げている
聞いたことがあるようでないような、文章だった
ところどころ聞いたことがあるような気がする…
これは……
『ソア橋……?』
「なんだそれは」
『S君が読み上げてるの…ソア橋っていう短編小説かも知れません!昔1度読んだことがある……ミコトさんに知らせてきます!』
私は、ミコトさんがいる職員室へ向かった
『ミコトさん!今S君が読上げているものが何か分かりました!その本には凶器の隠し方が書かれてるんです!それを使ったのかもしれません!』
「本当!?実は私達も分かったの。Y君の死因が。これで全部繋がる……」
ーーーーーー
S君は同じクラスの小池くんたちにいじめられていた。Y君はいじめをやめるよう小池くんに言ったが、それがきっかけでY君がいじめられるようになってしまった。
S君とY君は遊びで、小池くんを犯人に見せかけ自分たちが死ぬ方法を考えるようになった。
もちろん、遊びで。
しかし、Y君はいじめに耐えられなくなり、とうとう遊びで考えていたことを実行する計画を立てた。
ちょうど夜に小池くんたちに、彼らの溜まり場である用具倉庫に呼び出された夜に。そこで彼らが来る前にじさつをする。
凶器はソア橋に書かれていた方法で用具倉庫の窓から外に出す、というものだった。
Y君はその計画を実行する前にS君に電話をかけた。「今から実行する」と伝えるために。S君は遊びだと思っていたので激しく動揺し、慌てて学校へ自転車を進ませた。
その途中、とんでもない光景を見てしまった。
犯人に見せかけようとしていた小池くんたちが本屋さんで万引きをし、店員さんに捕まっていたのだ。
このままじゃ……Yは……!
そう思ったS君はY君に電話をかけた。
「今死んだってあいつらを犯人にできない!」
Y君への電話は繋がらなかった。
さっきよりも急いで学校へ向かう。
閉ざされた校門をよじのぼり用具倉庫に入った時にはもう
『Y君は……』
「そう。遅かった……」
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サヤマメ(プロフ) - 少女 A.さん» 見返しましたら、ダイニングになってました(汗)教えてくださりありがとうございます!訂正しておきます! (2019年1月7日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
少女 A.(プロフ) - ダイニングメッセージじゃなくてダイイングメッセージですね (2019年1月7日 17時) (レス) id: 8c31f8567a (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - ラミンさん» これからの展開は既に決まっていますが、ここでお伝えしちゃうとネタバレになっちゃうので...すみません! (2018年12月4日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 中堂さんと夢主は結ばれるの? (2018年12月4日 9時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 久部くんが中堂さんに本当の事を包み隠さず言うのは?どうかな? (2018年12月4日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤマメ | 作成日時:2018年10月14日 16時