Un agen 42 ページ42
その夜、私はソファーで、中堂さんは所長室で眠りについた
ーーーー
次の日は午前に1件解剖が入っていたが、午後の予定はなくみんなで談笑しながら書類をまとめていた
prr prr prr
「あれ、A電話鳴ってるよ〜？」
机の上に置いてあるスマホが振動している
手に取ると画面には春奈という文字
『…もしもし？』
「あのさ…すごく大切な話があるんだけど…これからそっちお邪魔してもいい？」
『……今日の夜じゃだめ？ご飯食べながらとか』
解剖がないと言え、仕事中だし……
「中堂さんも一緒じゃないとだめなの。……糀谷夕希子さんのことだから」
糀谷夕希子さん……！？
私は慌てて所長室に駆け込む
『中堂さん！私の友人の春奈って覚えてますか？この間ここに来た……！』
「……あぁ。そいつがどうした」
『糀谷夕希子さんについて何か知ってるみたいなんです』
中堂さんが勢いよく立ち上がった
「それは本当か！？」
私は頷く
『今から話がしたいからここに来るって言うんですけどいいですか……？』
「当たり前だ」
中堂さんの言葉を聞き、春奈に「来て欲しい」と伝えた
ーーーー
しばらくして春奈がラボの近くまで来たというLINEが入ったので、外まで迎えに行き所長室へ案内した
『じゃあ……ごゆっくり……』
私がここで話を聞くのは場違いだと思い所長室から出ようとすると
「お前も一緒に話を聞け」
『え……でも…』
「いいから」
そう言われ中堂さんの隣に座った
「お忙しい中すみません。お邪魔してしまって」
「…いや」
「私は松田春奈です。糀谷夕希子さんとは……従姉妹でした」
従姉妹……
「夕希子ちゃんが日本に来てからよく遊んでて……仲良かったんです。恋人の中堂さんのお話もよく聞きました。今日ここに来たのはこれを渡すために…」
春奈は茶色の封筒を中堂さんに手渡した
「これは……！」
中に入っていたのはピンクのかばの絵だった
「これはどこにあった！？あいつはこれを持ったまま死んだ！」
「次の絵本はピンクのカバだって教えてくれて、絵を見せてくれたんです。その絵が可愛かったからコピーさせてもらって……だからそれは原画ではないんですけど……」
春奈が、夕希子さんがあの日何をしていたか知っているのなら
中堂さんの長い旅に終わりが来るかもしれない
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サヤマメ(プロフ) - 少女 A.さん» 見返しましたら、ダイニングになってました(汗)教えてくださりありがとうございます！訂正しておきます！ (2019年1月7日 17時) (
レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
少女 A.(プロフ) - ダイニングメッセージじゃなくてダイイングメッセージですね (2019年1月7日 17時) (レス) id: 8c31f8567a (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - ラミンさん» これからの展開は既に決まっていますが、ここでお伝えしちゃうとネタバレになっちゃうので...すみません！ (2018年12月4日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 中堂さんと夢主は結ばれるの？ (2018年12月4日 9時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 久部くんが中堂さんに本当の事を包み隠さず言うのは？どうかな？ (2018年12月4日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤマメ | 作成日時：2018年10月14日 16時
