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Un agen 41 ページ41

犯人を逮捕した話もひと段落着いたところで私の携帯がなった




画面には三澄ミコトと表示されている




『もしもし?』




「A今どこ?東海林と飲みに行くんだけどAも来ない?」




『今中堂さんと神倉さんとラボで飲んでるんですよ。だから今回はパスで!すみません』




「そっか。残念。あ、犯人逮捕に協力したんだって?お疲れ様〜」




『ミコトさんたちこそお疲れ様です。無事助けられたって神倉さんに聞きました』




「私たちが助けたって言うより中堂さんのおかげなんだけどね。木林さんに頼んでくれたから私たちが間に合った訳だし」




『事情聴取はもう終わったんですか?』




「それがね、毛利さんが私たちは通りすがりでたまたま助けただけってことにしてくれて事情聴取しなくて済んだの」




毛利さんが……?珍しく優しい……




『珍しいこともあるんですね……』




電話越しに「ミコト〜!行くよ〜!」という夕子さんの声が聞こえる




『夕子さんが叫んでますよ?今日は楽しんでくださいね』




「ありがとう。Aは…2人の愚痴でも聞いてあげてね」




『ふふっ……分かりました。じゃあ』




「三澄さんですか?」




電話を切ると神倉さんが私にそう尋ねた




『はい。今回立花さんを助けることが出来たのは中堂さんのおかげだって言ってました』




中堂さんの方を見ると褒められ慣れていないのか、なにやら微妙な顔をしていた




「三澄さんといえば……以前2人の後をつけて行ったそうですよ。所沢の葬儀社まで」




『「え……」』




「あれ、気づいてない?2人とも脇が甘いなぁ」




ミコトさんが後を……




勘のいいミコトさんだ。きっともうほとんどのことを知っているのだろう




赤い金魚の秘密を




『さすがミコトさん……』




「褒めるな。暇なのか…あいつは」




きっと中堂さんも色々と考えている




そのせいか、その場はシンと静まり返った




「……それでは私はそろそろ帰ります。Aさんもあまり遅くならないように」




『あ、お疲れ様でした……』









時計の針が進む音だけが響く




「なぁ……」




中堂さんが口を開いた




「どうすればいいと思う」




"どうすれば"というのはミコトさんに話すか話さないかということだろう




『……中堂さんにお任せします。でも…ミコトさんは必ず力になってくれると思います』




「…………」




中堂さんはそれ以上話さなかった

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サヤマメ(プロフ) - 少女 A.さん» 見返しましたら、ダイニングになってました(汗)教えてくださりありがとうございます!訂正しておきます! (2019年1月7日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
少女 A.(プロフ) - ダイニングメッセージじゃなくてダイイングメッセージですね (2019年1月7日 17時) (レス) id: 8c31f8567a (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - ラミンさん» これからの展開は既に決まっていますが、ここでお伝えしちゃうとネタバレになっちゃうので...すみません! (2018年12月4日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 中堂さんと夢主は結ばれるの? (2018年12月4日 9時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 久部くんが中堂さんに本当の事を包み隠さず言うのは?どうかな? (2018年12月4日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サヤマメ | 作成日時:2018年10月14日 16時

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