Un agne 5 ページ5
その男の腕を掴む
『何してるんですか！？中に人いますよ！？』
この人が犯人……？
私の声を聞きトラックの中から六郎くんが出てくる
その時その男が六郎くん目掛けて何かを振りかざした
「うわっ！」
それを六郎くんは避け、トラックの中に引き返した
『六郎くん！……きゃっ……！』
その男に体を持ち上げられたと思うとトラックの中へ投げ飛ばされた
物にぶつかり手足に傷が出来る
そしてバタンと大きな音を立てて扉が閉められた
「嘘でしょ……開けて！開けて！」
ミコトさんが扉をバンバンと叩くが、それも意味はなくトラックは走り出した
「電波届かない……久部くん！携帯！」
「バイクです……！」
「Aは……！？」
『……さっき落としてしまいました……！』
犯人を止めようとした時、手から携帯を離してしまった
「……A見て、この紙とご遺体から見つかった紙は繋がってたの」
『……花……イル……これ…犯人に見つからないようにするために胃の中へ……』
あの子が花ちゃんじゃなかったんだ
じゃあ花ちゃんはどこに……
もしかしたら……さっきの家……？
そんなことを考えていた時トラックがなめらかな坂を下り始めた
「電波きた！お願い誰か……！」
私も手を握り誰かが出ることを祈った
「もしもし東海林！？…………お願い切らないで！」
相手の声は聞こえない
でも……誰かが出てくれた
『良かった……』
「茂山市蝶塚から車で18分のところにいます。久部くんとAと一緒にトラックの冷凍コンテナの中に閉じ込められました！」
その瞬間トラックが大きく傾き壁に体をぶつけた
「『きゃぁぁ！』」
トラックの中に水が流れ込んでくる
水……！？川か池……どこかに落とされた！？
『嘘でしょ……』
水に浸かりそうな鞄を引っ張りあげ、中からキットを出し、それをミコトさんに見せる
｢亜硝酸性窒素20mg、pH6.8。総アルカリ度20、総硬度120。これしかわかりません！トラックごと水の中に落とされました！どこなのか探してください！……中堂さん頭いいんでしょ！？人に馬鹿って言えるくらい！｣
電話の相手中堂さん…！中堂さんなら…どうにかしてくれるかもしれない
『中堂さん！助けてください！』
そう、聞こえるように叫んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 235人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サヤマメ(プロフ) - 少女 A.さん» 見返しましたら、ダイニングになってました(汗)教えてくださりありがとうございます！訂正しておきます！ (2019年1月7日 17時) (
レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
少女 A.(プロフ) - ダイニングメッセージじゃなくてダイイングメッセージですね (2019年1月7日 17時) (レス) id: 8c31f8567a (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - ラミンさん» これからの展開は既に決まっていますが、ここでお伝えしちゃうとネタバレになっちゃうので...すみません！ (2018年12月4日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 中堂さんと夢主は結ばれるの？ (2018年12月4日 9時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 久部くんが中堂さんに本当の事を包み隠さず言うのは？どうかな？ (2018年12月4日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サヤマメ | 作成日時：2018年10月14日 16時
