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Un agne 17 ページ17

その日、ミコトさんは遅くまでラボに残りパソコンで事故前の脳の動きを見ていた




『どうですか?何か分かりました?』




「ううん……なーんにも」




『……あの…脅迫状私宛だと思います』




「A……?何か身に覚えあるの!?」




『あ……以前あぁいう感じの手紙をもらったので……』




脅迫状が貼られていたことに気づいたあと、”お前”というのが誰なのか……とみんなで話し合っていた時





「あれ私宛だと思う。裁判で顔とかもばれちゃったし」とミコトさんが言ったことで、ミコトさん宛であるということで話がまとまっていた




「ふっ……Aに限ってそんなことあるわけないでしょ?優しいなぁ。私に気を使ってそんな嘘ついてくれたんでしょ。大丈夫。私は気にしてないから」




『ミコトさん……』




「安心しろ。あれは俺宛だ」




急に後ろから中堂さんが呟いた




『中堂さんがあんな風に言われる理由……ないじゃないですか』





「前の奥さんの関係ですか?バツイチなんですよね?」




「何の話だ。……ガセネタだ」





中堂さんはコーヒーを飲みまた言う




「俺は恨まれやすい体質なんだ」




「恨まれやすい体質じゃなくて恨まれやすい性格の間違いでしょ」




ミコトさんがぼそっと呟く




「これを見ろ」




今までに送られてきたものだと言いながら、脅迫文のようなものを何枚も見せてくれた




『これ……』




もう見ていられなかった




こんなもの……送られる理由が中堂さんにはないのに……




「……中堂さんは一体どんな罪を犯したんですか……?」




『…ミコトさん……!』




「罪のない人間なんているのか?」




『っ……』




中堂さんのその言葉はあまりにも重くて切なくて




聞いているだけで泣きそうになった









ーーーーーー




prr prr prr




次の日夕子さんと事故の証拠に繋がら物がないか調べていた時ミコトさんから電話がかかってきた




『もしもし?』




「あ、A今大丈夫?」




『夕子さんと一緒に証拠調べてます。どうかしたんですか?』




「あのね……」







ミコトさんからの電話は、佐野さんのお子さんが工場の窓に石を投げて割ってしまったから、来て欲しいという内容だった




「A子供の面倒見るの上手いから。お願いできる?」




『分かりました!今すぐ行きます!』




あの子には……それしか出来なかったんだ




お父さんの仇をとるためには

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サヤマメ(プロフ) - 少女 A.さん» 見返しましたら、ダイニングになってました(汗)教えてくださりありがとうございます!訂正しておきます! (2019年1月7日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
少女 A.(プロフ) - ダイニングメッセージじゃなくてダイイングメッセージですね (2019年1月7日 17時) (レス) id: 8c31f8567a (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - ラミンさん» これからの展開は既に決まっていますが、ここでお伝えしちゃうとネタバレになっちゃうので...すみません! (2018年12月4日 17時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 中堂さんと夢主は結ばれるの? (2018年12月4日 9時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 久部くんが中堂さんに本当の事を包み隠さず言うのは?どうかな? (2018年12月4日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サヤマメ | 作成日時:2018年10月14日 16時

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