Paradise14 ページ14
ひたすらお皿を洗う
特に会話もなく……なんとなく気まずかった
そこで私は口を開いた
「今日は楽しかった。料理も美味しかったし。ありがとう」
「いや、俺こそ悪かった。帰ってくるのが遅くなって」
「全然大丈夫。楽しかった？デート」
私……嫌な女だ……
こんなこと聞いちゃって……
「デート？何のことだ？」
とぼけちゃって……
「お花屋さんの女の子とデートしてたんじゃないの？」
「なんだよそれ。そんなんしてねぇよ。そんなことよりなんか飲むか？」
はぐらかされた……
「サンジのおすすめが飲みたい」
「そーだな……座って待っててくれ」
しばらくして出てきたのは紅茶
「今日買ったんだ。いい香りだろ？」
「ほんとだ……すごくいい香りする。ありがと」
私が紅茶を飲んでいると何やらサンジがゴソゴソと何かを取り出した
何してんだろ……
「今日、まだ言ってなかったな」
「ん？何を？」
「……誕生日おめでとう」
そう言って渡されたのは……
「え……」
バラとかすみ草の花束だった
「すごい！こんなの人生でもらったことない！ありがとう！」
こんなの貰ったら余計に好きになっちゃうじゃん…
嬉しいと同時に悲しくなった
「あ〜……そうだよなァ……Aはそういうやつだもんな……」
「え、なに？花束を誕生日に貰ったことなんてない可哀想な奴ってこと？」
なにそれ、なんか腹立つ
「違ぇよ……もういい。寝ろよ。おやすみ」
「あ……うん。おやすみ」
キッチンから出て部屋に向かう
どういうことだったんだろ……
結局どういう事なのか教えてくれなかったし……
ガチャっと扉を開けるとそこにはナミがいた
「あれ、ナミ？部屋に戻ってきたの？」
「ええ。ついさっき戻ってきたの。あら、その花束どうしたの？」
「サンジからの誕生日プレゼント。さすが女の扱いなれてるよねぇ。誕生日に花束なんて貰ったことないよ」
ナミはその花束を見てすごい顔をした
「ねぇアンタ……何も気づいてないの？」
「え？なにを？」
「バラの本数……数えてみなさいよ」
そう言われ素直に本数を数える
「3本だけど……なに？何か不吉な数？」
そう言うとナミははァ……と大きなため息をついた
「アンタねぇ……ほら、この本でちょっと見てみなさい」
それは花言葉の本だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サヤマメ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 遅くなりすみません！私もサンジくん一番好きですよ〜！！ (2018年7月22日 20時) (
レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - サヤマメさん» ワンピースの中ではサンジ君が1番好きです 依存してます (2018年6月28日 17時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！なかなか更新出来ずすみませんでした。これからはゆっくりですが更新していこうと思うので楽しみにしてくださると嬉しいです！ (2018年6月27日 1時) (レス) id: aba8bc13a7 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃいい話っ！神小説発見！ 更新毎日ワクワクしながら待ってます！頑張って！！！ (2018年6月25日 22時) (レス) id: ed29df0366 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サヤマメ | 作成日時：2018年4月21日 0時
