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「じゃあ、今日は映画でも見よか」
私が脱ぎ捨てたパジャマを手に取ったセンラさんは、そう言った。
ちなみにパジャマはちゃんとあとで洗濯物の籠に入れるつもりだったんだよ。
「映画、ですか?」
「うん。Aは映画見るの好きやったからね」
どうやら私は映画を見るのが好きだったらしい。
「撮ってくるわ」と言ったセンラさんはパジャマを持ったまま隣の部屋へ行ってしまった。
映画って、どんな映画だろう。
コメディ?サスペンス?ホラー?それともラブストーリー?
自分が好きだったことくらい思い出せてもいいはずなのに、何1つ思い出せない。
ただ1つ感じたのは、隣の部屋から出てきたセンラさんがかっこいいなって思ったこと。
「Aが特に気に入ってたやつ持ってきたんやけど……どれにする?」
センラさんが持ってきてくれたのは、日本でとっても有名な「となりの大、中、小の可愛いお化けの映画」「最後に破滅の呪文を唱えて天空の城を崩壊させる映画」「小人の一家がとあるお家から様々な物を借りて暮らしている映画」の3つだった。
全て同じ製作所が作ってるものだから、私はここの映画が好きだったのだろう。好きだったことは覚えていないけれど、他の「ほうきに乗った魔女が配達をする映画」や「
可愛らしい炎が動かしているお城の映画」の内容まで鮮明に描くことができた。
「じゃあ、これで」
「おっけー、飲み物入れてくるから、ソファで待ってて。ホットチョコレートでいい?」
大きく頷いて、ソファに座って、とりあえずテレビの電源を入れる。
ホットチョコレートを用意してくれたセンラさんが横に座って、リモコンでDVDプレイヤーを操作してくれた。
そしてすぐに、映画が始まる。
次にどんなことが起こるのか完璧に覚えている映画を、ただぼーっと眺めていた。
私が選んだのは「見習い機械工の少年が空から降ってきた女の子のせいで大きな出来事に巻き込まれる映画」。
私も鞄の中に色々入れて出掛けてみたいな。目玉焼きと、トーストを詰め込んで。
記憶を失ってから、まだ1度も外に出たことがない。
この部屋は窓がとても高い位置にあるから、窓から見えるのは綺麗な空だけだし……外、行きたいかも。
映画終わったら、センラさんに頼もう。
そう考えた瞬間、お腹の辺りを掴まれて、ふわっと自分の体か浮いた
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あやね(プロフ) - センラさんの執事姿想像して死にそうです。9月からまた更新待ってます!! (2021年9月1日 17時) (レス) id: e7f1d7c7f6 (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - 夢主ちゃん可愛すぎ…!!執事センラさん絶対かっこいい(確信)(ツイッターでもリプしたさとうだよ) (2019年5月25日 20時) (レス) id: be458f5802 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほわいとふぃっしゅ | 作成日時:2018年12月31日 17時