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昔の話4 ページ24

―――――――side

壁に追い詰められ目の前に居る男を睨みながら

冷静に考える。


貴方(どうやったら…こいつから…!)


「逃げられるのか」を考えていると、男が左手に持つ炎の棒を振り上げる

そこだっと瞬時に男の左脇横をすり抜けようとすると

彼女の左の外側の太ももに火傷のような激痛が走り、Aは転ぶように倒れた


激痛がする左太ももを見ると火傷が出来ていた

すり抜けようとした瞬間、男が持つ炎の棒で殴られ出来たらしい


「…なぁに…逃げようとしてんだよ!!青髪!!」


っと男はAを蹴り飛ばす

男の足が急所に当たり、苦しそうに悶える

悶える彼女に男は次々に、彼女を炎の棒で殴ったり、蹴ったりしていた


どんどん、霞んでいく視界の最中、かつて、手を差し伸べてくれたその手を自分が振り払った黒く長い髪の青年を思い浮かべる

顔はおぼろげで、どんなことを言っていたのかも覚えていない

けれど、「優しい人」だと、「光のようだ」とそれらだけは覚えていた

そこで、彼女の意識は落ちた。

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作者名:菊春 | 作成日時:2021年11月20日 13時

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