パトリの記憶と ページ17
――――――――side
反魔力に包まれたアスタは何故か落下していた
アスタ「何…だぁぁぁぁ！！？」
目の前は今までいた部屋ではなく黒い空間で所々に映像が流れていた
その映像は―――――――――――パトリの希望と誠実で愛と幸福な日々…
そして絶望と不実で憎悪で不幸な結末
映像の結末にアスタは頭痛がする
次に映ったのは転生した後の記憶
フエゴレオンにヤミが映り
直後、映ったのはユリウスでありそのユリウスが死んだ姿だった
この光景にアスタは目を見開いた
アスタ「魔法…帝…！！！」
ふり絞って出て言葉は絶望に近い感情が孕んでいた
そんなアスタをよそに映像は止まる事なく再生される
悪魔が映し出されたのと同時にアスタは叫んだのだった
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―――――――――――
―――――
落ちていたアスタは床らしきものに着く
着いたのなら歩き始めたいところだがいくらアスタでもあの映像を見せられた直後歩けるのは無理難題なのかもしれない
立とうと力を入れるとポンっと頭に手を置かれる
なんだと顔をあげると初代魔法帝に似た青年―――――ルーカスが立っていた
アスタ「だ……誰だ…オマエ…？いや……待てよ…オマエ…何処かで…」
ルーカス「………あっち…」
アスタ「え…？」
ルーカス「君が探してる子…あっちにいる」
彼の声は無機質で機械のようだがどこか温かく懐かしい
ルーカスはアスタにパトリの居場所を教えるとアスタはさっきの状態が嘘のように立ち上がった
アスタ「ありがとうな…
ルーカス「……！」
お礼を述べアスタは覚束ない足取りで歩き始めた
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作者名：菊春 | 作成日時：2020年12月21日 15時
