ライアとパトリ ページ16
――――――side
ノゼルの拘束魔法によってパトリは拘束される
最中、1人ライアは悪魔によって開けられた腹の穴によって徐々に死に近づいていた
ライア(………あ…ヤベー………も…ダメ…みてーだ…パト…リ………リヒ…ト――――)
そう思った直後、温かい魔力が腹の穴を埋めるように感じる
その魔力はミモザだった
蚊の鳴くような声でなぜと問うとミモザは当たり前っと言わんばかりの声で答えた
ミモザ「今にも死にそうな方を助けるのに理由なんていりませんわ…！！それが敵の方でも違う種族の方でも………！！」
その顔が昔、リヒトの婚約者である――――テティアに似ていた
テティアに似た彼女にライアは大嫌いなはずの王族に助けられている自分に呆れていたのだった
一方、アスタ達は――――…
拘束したパトリにノゼルが近づき一言を言い放つ
ノゼル「…ではトドメだ……！」
殺気を放ちながら言ったノゼルにアスタは思いっきりツッコミを入れる
このミモザとライアの温かい空気のあとに何故殺すのかとそれは温かい空気をぶち壊してこの場を血塗れにするつもりなのかと
アスタの言っている意味を理解出来ないノゼル
アスタに助け船を出したのはユノだ
ユノはパトリの体はウィリアムだと説明すると顔や魔法が違うという理由はまだ分からないがアスタの手に入れたばかりの剣なら元に戻せるのかもしれないというと
出番がきたと言わんばかりにアスタは張り切っていると
ノゼル「…？何を言っている死にたいのか？」
アスタ「どんだけ殺したいんスかァァァァ！？とりあえずやらせてもらっていいですか！？」
ノゼルの御許しを得てアスタは滅魔の剣をパトリに突くと今までのエルフよりも多い反魔力が溢れ出ておりその反魔力にアスタは身を包まれる
ユノがアスタの名前を呼ぶのと同時に誰の魔力でもない魔力がアスタに向かって行ったことしか分からなかった
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作者名：菊春 | 作成日時：2020年12月21日 15時
