好きにならない宣言！② (ページ6)

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②-6 (JH side) ページ6

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「本当に、そんな事があったら、ね。」

「な、ないですよ…」

少し戸惑った声。

別にそんな事どうだっていいんだよね。

君がシュアの事を好きなのはいいんだ、君はまだ気付いてないみたいだし。

だからさ、

「ねえ、俺にだけは隠し事しないでよ。」

A「ど、どういう…意味ですか？」

「ちょっと～さすがに意味は分かるでしょ～！そのまんまの意味、俺の前では本当のAさんでいて欲しいの。」

少し考えているのか、何も答えないAさん。

僕もそんなに気が長い方じゃないから、ちょっかいかけちゃうよ。

Aさんの近くに座り両手を握る。

「ねえ、聞こえてる？」

Aさんの綺麗な頬を撫でながら、彼女の長い髪の毛を耳にかける。

少しでもドキドキしてくれればいいんだ。

シュア以外の、いや、僕だ。
僕に対してドキドキして欲しいんだ。

意識して欲しいんだ。

「何か言ってよ～」

A「あっいや…ふふっ…こんな事されたらドキドキしちゃうじゃないですか。」

「…えっ、ははっ、そう？」

違和感。

思わず、渇いた返答をしてしまう。

A「そうですよ。ふふっ…これなら、ジョンハンさんの前でも本当の私でいれそうです。」

違う、これは違う。

君に"本当の君でいて欲しい"なんてお願いして、君はそれに応えようとしてくれたのに。

僕は、何てワガママなんだろう。

これじゃあ、僕は"君の特別"じゃない。

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