好きにならない宣言！② (ページ18)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:23,315 hit

②-18 ページ18

.

ステージの出番が来た為、彼らは楽屋を出て行く。

多少ふざけ合っているところもあるけど、その表情の奥には真剣な一面も垣間見れる。

ミヨン「Aちゃんの推しメンいい表情してるわね～」

「推しメン…？」

ミヨン「ジス推しじゃないの？」

「ちょ、何ですかそれ…それで言うなら、私は皆の事推してます！」

ミヨンさんはニヤっと笑って、はいはいと彼らの最終確認へ行く。

変に勘違いされたように見えるけど、事実と異なる事で何言われようと私は気にしませんよ～だ。

私も彼らの元へ行く。

改めて見ると、やっぱり人数が多いなぁと感じる。

JS「ねえ」

肩を叩かれて振り向くとジスさんだった。

「あっ…はい？」

JS「さっきハニと何喋ってたの？」

「あは…大した事じゃないです。ステージちゃんと見ててねって。」

JS「ふぅん…あっ行かなきゃ。」

そう言うと、私の頬を少し撫でてウィンクした。

「えっ」

ず、ずる過ぎる…

追い討ちをかけるようにあんな事をされては、意識せずにはいられないじゃない…

未だにジスさんに対する気持ちは複雑なところがあるのに、これでドキッとするなんて。

「…う、わぁ…」

"好き"という二文字が頭をよぎった。

そんな訳はないと、首を振り両頬を軽く叩く。

ジスさんの事だ。

あのサインは、きっと"僕も見ててね"くらいの感覚なんだろう。

"僕も"…？

.