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ミヨンさんが「うるさい」とあの場を収めてくれたので、何とかなった。
ミヨンさんがいなかったら、私どうなってたんだろう…
「あっじゃあ、荷物運んで来ます。」
ミヨン「うん、よろしく！」
楽屋から荷物を運ぶ、ついでに邪魔だから自分の荷物も持って行っちゃおう…
バンに荷物を置いて、っと…
あっ、そういえばイヤホン…
イヤホンだけ持って、ジスさんにさっさと渡しちゃおう！
そう思って、また楽屋へと向かう。
まだまだ荷物はあるのだ…
すると、廊下にはこちらに歩いて来るジスさん。
JS「新人さん、お疲れ様。」
「ああっと、ありがとうございますっ！あっ、初めてパフォーマンス見たんですけど、格好良かったです！」
JS「えっ…見てくれてたんだ、ありがとう。」
「いえいえ…あっこれイヤホンです！」
JS「うん、ありがとう。」
それじゃ失礼します、と一言伝えて去ろうとすると、グイッと腕を掴まれた。
JS「ねえ、名前、何て言うの？」
え…ジスさん、私の名前…
そっか、ずっと”新人さん”だったもんね。
「A、です。」
JS「A…さん、ヌナがいいかな？」
「いえっ、年齢関係無く、呼び捨てで大丈夫ですっ！」
名前を聞いたら、満足したのか、パッと自由になる腕。
何となく寂しい感じもしたが、挨拶をしてさっさと楽屋へ走って向かう。
初めて、だよね？名前呼ばれたの。
さっきのスニョンくんや、ミンギュくん達に名前を呼ばれた時とは違う感覚。
”ヌナ”じゃなくて、名前で呼んで欲しくなる気持ち。
やっぱり、ジスさんは何かが違うんだ。
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作者名：風の子監督 | 作成日時：2017年4月7日 3時
