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収録の最中、少し時間が出来たのでパフォーマンスを見てみた。
初めて見た彼らのパフォーマンスは、全てが揃っていて完璧だった。
「かっこいい…」
素直にそう思った。
普段は、あんなに騒がしくてお話が忙しい彼らもアイドルなんだと感じた。
私も…私も、仕事をちゃんと頑張らなきゃ。
完全にモチベーションは彼らに向いていた。
彼らの為になる事は、私の経験にも繋がる。
ここで働くんだから、彼らの為に、自分の為に全うしなくては…
昨日感じた決意が更に固まった。
それにしても、何かが引っかかる。
仕事に戻る為、一度楽屋に引き返す。
楽屋に行く道中、ずっと考えていたら思い出した。
イヤホンだ…ジスさんのイヤホン。
私の不安の一つでもある。
何故、こんなにも不安なのか、よく分かってないけど、何となく”恐い”と言う感情がある。
何をされるか、とかの恐怖では無い。
もっと自分の感情への恐怖だ。
そんな事を思っているクセに自分でも不思議なのは、ジスさんと話す事に少し楽しみを覚えている。
あれだけ、ビクビクしてはいるものの、内心ちょっとウキウキしている…
もう自分の感情が自分で分からない…
ジスさんに対して、少し特別な感情を抱いている。
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作者名：風の子監督 | 作成日時：2017年4月7日 3時
