EXOと神様の昔話 (ページ12)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:36,217 hit

添い寝担当誕生秘話① ページ12

シンのことを聞かれても、俺にはこれといって答えることは無いんだが。

まあ身長は小さかった。

あとは、吸い込まれそうなほど澄んだ大きな目が、よく印象に残った。

他のヤツらみたいに騒いだりはあまりしない。
気を付けていなければ見失いそうなほど静かで、あまり感情は表に出さない。

そんなシンが…Aが、日本と韓国のハーフでバイリンガルだと判明したのは、一緒に生活し始めて少しした頃だった。

かなり重要なことだが、そういえば今までAが自分のことを話したことはなかったなと思った。

韓国語がネイティブすぎて、当然のように韓国人だと思っていた。

ジュンミョンにも言ってなかったようで、あれは相当なショックを受けていた。

話しかけたらきちんと返してくるが、会話すること自体はあまり得意ではないみたいだ。
本を読むのが好きで、時間があれば本を読むか中国語を勉強している。

あれ以降、中国語はルハンに教えてもらっているようだが、俺が教えてやろうかと言ったらすぐルハンが飛んできて止められた。
まあルハンは面倒見がいいやつだし任せておけば心配ないだろう。

ただ、Aは不思議なところが多い。
あまり人間らしくないというか、一緒に生活してても彼の素の表情を見た気がしない。

どこか線を引かれたように感じていた態度も、Aと呼ばれるようになってからは少しずつ解けてきたように思う。

それでもどこか違う所を見ているような気もする。

最近は以前よりメンバー達が積極的に話しかけに行くようになったからよく一緒にいるところを見るが、1人でぼーっとテレビを見ていることも多い。