第漆話 ページ8
それに気づかないAが廊下の窓を拭いていた
彼女の身長では流石に全ての窓を拭くのは限界があった
『……くそっ、やはり上の方は限界がある…グリム、水を入れ換えに……あの野郎……』
その瞬間、食堂の方からガシャーンと轟音が耳に入る
急いでAは食堂への最短距離を見つける
窓から飛び降りた方が早いと判断して、高さのある窓から飛び降りて食堂へ向かう
そして、到着した時にAの目に飛び込んできたのは…
食堂の中央で無惨に壊れ果てたシャンデリアとそれを囲むグリムとエース、見知らぬ男子生徒だった
「Aさん!落ち着いてください!とりあえずその構えている拳を下ろしてください!!」
『止めるな学園長、散々口で言ったにも関わらずこんな事態を引き起こしたのだ、二人まとめて再起不能にしてやる』
学園長に抑えられながらも二人へと殴りかかろうとするA
そして、それに怯える一人と一匹
まさにカオスである
経緯としてはこうだ
エースを探していたグリムは寮へ逃げ帰ろうとしていたエースを発見
デュースという生徒を巻き込んだ挙げ句
グリムは窓拭きの罰を二人に擦り付け、食堂へ逃げ込み、シャンデリアへ上った所
デュースが魔法でエースを上へ飛ばしてその衝撃でシャンデリアが落ちたというのだ
それを聞いたAは腰のポーチからすっと薙刀を取り出し
グリムの喉元へ突きつけた
『グリム…私が嫌いなものを教えてやろう。散々口で忠告したにも関わらず学ばない人間、そして、躾のされていない獣だ』
"その小さい頭を開いて、その脳漿に躾の全てを刻みつけてやろうか"
グリムは震えている
そして、学園長を含めた三人もAの迫力に震えていた
しかし、学園長はなんとか気丈に振る舞う
「とっ、とにかく全員即刻退学です!!」
「そんな!どうかそれだけはお許しください!俺はこの学校でやらなきゃいけないことがあるんです!!」
この壊れたシャンデリアはとても貴重なもので弁償するとなると途方もない金額だという
灯火の源となる魔法石は壊れており、魔法でも直せないという
このままでは全員、絶望的な状況から抜け出せない
しかし、学園長は一つだけ方法があるという
鉱山で代わりの魔法石が見つかれば退学は免除しても良いと言った
そこからの行動は早かった
全員は鏡の間へ急いだ
「闇の鏡よ!僕たちをドワーフ鉱山へみちびきたまえ!」
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射命丸紫(プロフ) - シロチャロさん» お返事が遅れて申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。修正をしておきますのでまた何かあればよろしくお願い致します。 (2020年11月29日 20時) (レス) id: 8cde876daf (このIDを非表示/違反報告)
シロチャロ(プロフ) - 12話のデュースの台詞のケンカが、県かになってますよ!あと、イメイラ可愛いですね! (2020年11月28日 23時) (レス) id: 56d67e8690 (このIDを非表示/違反報告)
武闘派インドア(笑)(プロフ) - 夢主のイメイラが完成しました。URLです。 http://uranai.nosv.org/img/user/data/9/6/7/967ea55fc9e42a1b9052b9ad7592ff13.jpg 遅くなってしまい、すみません。イメージしていたのと違ってしまっているかと思いますが、ご了承ください。 (2020年11月28日 21時) (レス) id: a437784ea7 (このIDを非表示/違反報告)
射命丸紫(プロフ) - 武闘派インドア(笑)さん» お返事ありがとうございます。恐縮ですがコメント欄でのチャット行為はルールに反しますので何かあればボードへお願い致します。お返事はそこでさせて頂きますね。 (2020年11月9日 21時) (レス) id: 8cde876daf (このIDを非表示/違反報告)
武闘派インドア(笑)(プロフ) - 了解です!!あ、そういえば、夢主の瞳の色は決めていたりしますか? (2020年11月9日 19時) (レス) id: a437784ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:射命丸紫 | 作成日時:2020年10月5日 0時