第陸話 ページ7
伊黒「(月詠が珍しく静かだ)信用しない信用しない
そもそも鬼は大嫌いだ」
煉獄「心より尊敬するお館様であるが、理解できないお考えだ!」
不死「鬼を滅殺してこその鬼殺隊
竈門・冨岡両名に処罰を願います」
産屋敷「では、手紙を」
子「はい」
お館様のお嬢さんが手紙を読み始める
子「こちらの手紙は元柱である鱗滝左近次様から頂いたものです
一部抜粋して読み上げます
"炭治郎が鬼の妹と共にあることをどうか御許しください"
"禰豆子は強靭な精神力で人としての理性を保っています"
"飢餓状態であっても人を喰わず"
"そのまま二年以上の歳月が経過致しました"
"俄には信じ難い状況ですが紛れもない事実です"
"もしも禰豆子が人に襲いかかった場合は"
"竈門炭治郎お呼び____……"
"鱗滝左近次、冨岡義勇が腹を切ってお詫び致します"
竈門君の目からポロポロと涙が出ていた
不死「……切腹するから何だと言うのか
死にたいなら勝手に死に腐れよ、何の保証にもなりません」
「不死川さん!流石に言い過ぎっす!」
煉獄「不死川の言う通りです!人を喰い殺せば取り返しがつかない!
殺された人は戻らない!」
産屋敷「確かにそうだね。人を襲わないと保証できない、証明できない。ただ、
人を襲うということもまた証明できない」
不死「‼」
産屋敷「禰豆子が二年以上もの間人を喰わずにいるという事実があり
禰豆子の為に二人の者の命が懸けられている
これを否定するためには否定する側もそれ以上のものを差し出さなければならない」
不死「………っ」
煉獄「………」
「………」
産屋敷「A……君はどう思っているのかな?」
「………えっ?俺、ですか?」
お館様は俺の方に目を向けてきた
元柱の鱗滝さんの話なら信用できるかもしれない……
だが、俺には皆を納得できるようなことが言えるのか?
産屋敷「A……君が思った通りに述べれば良い」
「はっ……!確かに鬼は人々にとって畏れ忌むべき者、その意志のまま任務に勤しんで参りました。ですが……
"信じたいじゃないっすか、人を喰い荒し力で無闇に人に危害をくわえる鬼だけではないって
信じても良いじゃないっ……ですか!"」
産屋敷「それが琴慈の率直な意見なんだね
それに炭治郎は鬼舞辻と遭遇している」
「鬼舞辻と!?柱でさえ誰も接触したことが無いと言うのに…!!」
148人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:射命丸紫 | 作成日時:2017年12月19日 18時