第拾捌話 ページ19
音のする部屋へ向かうと
散らかった部屋の中で女の子が泣いていた
我妻「ちょっ……めちゃくちゃなんだけどどうしたの?
えっ、けんっ喧嘩!?喧嘩した!?大丈夫!?」
また女の子が泣き出してしまった
我妻「ごめん!ごめんね!君を怒ったわけじゃ…ないのよ!ごめんね
何か困ってるなら…」
?「アンタ、人の部屋で何してんの?」
鬼の音だ
この何とも言えない不快な音は……鬼だ
今後ろにいるのは鬼だ
人間の"音"じゃない
声をかけられる直前まで全く気づかなかった
こんなことある?
これ上…
上弦の鬼じゃないの?
音ヤバイんだけど
静かすぎて逆に怖いんだけど
?「オイ、耳が聞こえないのかい」
禿1「わ…蕨姫花魁 その人は昨日か一昨日に入ったばかりだから…」
蕨姫「は?だったら何なの?」
我妻「勝手にはいってすみません!部屋がめちゃくちゃだったし、あの子が泣いていたので…」
蕨姫「不細工だねお前、気色悪い…死んだ方がいいんじゃない?」
この人、美人だけど性格キツい…
キツすぎる……
花魁ってみんなこんなもんなの?
蕨姫「部屋は確かにめちゃくちゃのままだね
片付けとくように言ってたんだけど」
蕨姫と呼ばれた人は女の子の耳を掴んで持ち上げ怒鳴った
その女の子の耳から血が流れて見るからに痛々しかった
俺は蕨姫花魁の手を掴んだ
蕨姫「……何?」
我妻「手放してください!」
そして一瞬もしないうちに吹っ飛ばされた
目の前が真っ暗になった
.
.
オマケ
楼主は遊郭の店の店長のことです
禿とは遊女見習いの女の子のことを言います
禿は花魁の身の回りの雑用などをするらしいです
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作者名:射命丸紫 | 作成日時:2017年12月19日 18時