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第拾漆話 ページ18

とりあえず情報収集っと……

廊下にいる遊女の子達に聞いてみるか


遊1「えっ、まきをさん?」

「ええ、何か知っていたら教えてくれません?」

遊2「それがねぇ、具合が悪いと言って部屋から出てこないのよ、病院にも行かないから
女将さんが腹立ててたわ」

遊1「私がご飯を部屋まで持って言ったんだけど反応がないのよ

Aちゃん、ちょっと様子見てきてくれないかしら」

「分かりました!」


具合が悪い……

それだけの理由で連絡が途切れるか?

行ってみよう

廊下を少し早めに歩いていると嘴平君とばったり会った

丁度良い、彼にも来てもらおう


嘴平「なんだ?なんかあったのかよ」

「まきをさんの部屋へ行く所なんすけど、嘴平君もついてきてもらうっすよ」

嘴平「ああ、分かった」



二人でまきをさんの部屋の近くまでたどり着いた

嘴平君が何かに気づいたらしい


嘴平「妙だな、あの部屋…ぬめっとした気持悪ィ感じがする…」

「入ってみる他ないっすね」


ガッと勢いよく襖を開けて部屋に入る

窓も開いてないのに風の音がする


「天井裏だ!」

嘴平「おいコラ!!バレてんぞ!!」


うどんの入った丼を天井にぶつける

丼はパキッと割れて

部屋中にバタバタ、ギシギシと不快な音が響き、その音は天井をつたい廊下へ移る


嘴平「逃がさねぇぞ!!」

「嘴平君!待て!」

追いかけると、嘴平君はお客の男の人を派手にぶん殴っていた

あちゃー、見失ったし

また、振り出しっすね






.








.



我妻side

なんか、俺自分見失ってた……

俺は宇随さんの奥さん"雛鶴"さん捜すんだったよ

三味線と琴の腕を上げたってどうしようもないだろうよ

でもなぁ、どうしよ

ずっと聞き耳立ててんだけど雛鶴さんの情報ないぞ

二日前に死んだのって楼主の奥さんかなぁ

みんな暗いし口が重いな

そっと聞き耳を立てる

"アレとってアレ!"

"もうお腹すいたわ"

"ひっく

"髪結いさん来た?"

"ぐすん"

"ひっく"

ひっくひっくぐすん!?


我妻「一大事だ、女の子が泣いてる」

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作者名:射命丸紫 | 作成日時:2017年12月19日 18時

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