第参話だ！ ページ4
今回もナナミンのターン！！
今回の任務も無事達成し、二人揃って帰路についていた
呪霊の数が思いの外多かった為、帰る頃にはすっかり日が沈んでしまった
『いや〜時間がかかったな。どこかで食べてくか？』
「いいえ、今日はまっすぐ帰ります
貴方も五条さんに連絡した方が良いですよ、スマホの電源切っているでしょう？」
『そうだった！やべぇ電源切ってたの忘れてた』
寒露慈さんは慌てながらスマホを取り出し、電源をつける
電話とrainのアイコンにはおびただしい数が表示された
不在着信 98件
rain通知 145件
相手は言わずもがな五条さんだ
誰でなくともぎょっとする
だが、当の本人はぽけーと画面を眺めていた
「……驚かないんですか」
『ん？驚いてる驚いてる。まぁ、昔からこんなことあったしな
それに俺を心配してるってことだろ？悟は良い奴だからな！』
「……はぁ、貴方になに言っても無駄ですね
改めてお聞きしますが五条さんのことどう思ってるんですか？」
『悟のことか？う〜ん、好きだぜ！(同性の友人として)』
「それ、間違っても本人の前で言わない方が良いですよ」
"あらぬ誤解を生み出しかねませんから"
そう言って寒露慈さんに背を向けて駅への人混みの波へ歩く
今日は早めに寝よう
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
"う〜ん、好きだぜ！"
ヘッドフォンから聞こえた言葉に今までの怒りがすぅっと下へ沈んでいった
「硝子〜！聞いてよ、Aがさ〜」
「寒露慈関連の惚気話をしに来んなよ、聞くつもりないんだけど」
「連れないな〜」
「うるさい、とっとと帰れ」
あら〜せっかく話そうと思ったのに
すっかり闇に沈んだ校内を歩く
向こう側から聞き慣れた足音が耳に入ってきた
自動販売機の光に照らされてAが浮かび上がる
向こうも僕の姿が確認できたのか一気に顔が緩んだ
『悟〜！いや〜悪いな、スマホの電源切るの癖になってて』
「いやいや、大丈夫大丈夫！こっちも良いもの聞かせてもらったし」
『ん？良いものを聞くってなんだ？』
「いや、こっちの話。そういえば明日は僕もAもお休みだったよね」
『そういや、そうだったな。じゃあ約束は明日にするか！
悟、遅刻すんなよ〜』
ニコニコとそう言いながらAは歩いて行ってしまった
楽しみだね
続く
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射命丸紫(プロフ) - 雪マカロンさん» お返事がおくれて申し訳ありません！ご感想ありがとうございます、このコメントを励みにさせていただきます！ (2021年1月15日 23時) (
レス) id: 8cde876daf (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです！更新頑張ってください！ (2021年1月15日 6時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：射命丸紫 | 作成日時：2021年1月13日 3時
