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リング、白いボタン。 ページ38

リ「では、何となくこれまでの経緯が分かった所で話の続きをしたいと思います。先程お話した通り、幽霊は生きる為に人間の感情を取り入れる事が必要不可欠です。そのためにはこの世の地球へ行き、直接接触しなくてはななりません。ここまでいいですか?」

ミ「う、ん。」

リ「具体的にどうするかというと、1.まず地球に行き、ターゲットを決める。2.そのターゲットを驚かせたり怒らせたり笑わせたりする。3.左腕にはめてあるリングに固体化した感情を取り込ませる。という手順です。」


ミ「うぉっ⁈」

ハ「なっ何⁉」

ミ「腕にリング、腕にリング‼」

ハ「は?、、、えっ‼」

腕にリング‼ その通り腕にリングがはめられている。

(なんで気づかなかったんだ今まで、)


リングには1.2.3.という目盛りのついたメーター?見たいなものと、ボタンが4つある。ボタンは赤、青、緑、白、の四色だ。


なんとなく端にある白のボタンに人差し指を置いてみると、

リ「ダメッ‼いいからその指をどけろ!お前っ、死にたいのか⁈」

ハ「っは?」


急に大声を出すリター、慌てて指を退ける。


リ「すいません。先に説明しておくべきでしたね。
左から赤色のボタンは集めた感情を神界の方々に送るためのボタン。
青色のボタンはあの世からこの世へ、この世からあの世へ行き来するためのボタン。
緑色のボタンは担当案内人の人、つまり私を呼ぶためのボタン。
そして危ないのが白色のボタン。消された筈の記憶を手に入れられるボタン。」


ミ「記憶を戻せるってことだよね?じゃあ押した方が良いじゃん!」


そう言って今度はミナがボタンを押そうとすると、


リ「ダメですって‼忘れたんですか?さっき説明したこと。」

ミ「えっ、何?」

ハ「幽霊の生き甲斐。」

ミ「へ?」

ハ「幽霊の生き甲斐は失われた記憶を取り戻すこと。記憶を取り戻すことが出来れば、幽霊の生き甲斐が無くなってしまう。」

リ「そう。生き甲斐は生きる源と同じくらい必要なもの、だからそれが無くなるということはつまり、」


ミ「つまり?」




リ「生きていけなくなる。死ぬ、ということ。」

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設定タグ:幽霊 , 恋愛 , クリスマス   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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実那月 潤 - 本名ミナの私が通りますよ。面白かった。 (2017年10月19日 21時) (レス) id: b323bfe99e (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - おもしろいです! (2017年10月15日 15時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
やくも - 工夫があって面白かったです。グッチョブです! (2017年8月21日 16時) (レス) id: 9bd3349ccd (このIDを非表示/違反報告)
みな - ヤッホーみなだよ (2017年8月12日 21時) (レス) id: 66dfbfd147 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2017年8月9日 8時) (レス) id: 66dfbfd147 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みる | 作成日時:2017年7月8日 6時

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