幽霊は貴重だけどそうでもない。 ページ28
リ「では、話の続きに参りましょう。」
ミ「はーい!」
リ「次に話すのは、幽霊について です。」
リ「幽霊の中でも特に、2人のように特別大切な人がいるとされ幽霊化したものについて説明します。
皆さんは死ぬ直前に、強く、心から、思った人が居る。勿論、死ぬ直前に誰かを思い描くのは稀な事でも無い。むしろ、よくある事です。
それならば、幽霊化するものは溢れかえって居るはずですよね。流石にそれではバランスが取れないので、神様は特に強く願ったもののみに限定する事にしました。
つまりですね、人間でいうと日本で1日に約3271人の人が亡くなっているのですが、その中で“強く願いましたよランキング上位50名”が幽霊となっている訳です。 65分の1 の確率ですから、まぁ貴重な存在なわけですよ。と言いましても1週間に350名も幽霊が誕生しているのですがね。
こうして、幽霊となったものには死ぬ直前に思っていた人についての記憶が消されるのです。
意識を失う少し前くらいから段々と。
幽霊が生きていく上での生き甲斐は消えた記憶を見つけ出すこと。なので、幽霊化したものも消えた記憶を見つけることが出来ればもう幽霊ではなくなり、別の場所で新たな人生を歩むこととなります。」
ミ「リター。」
リ「何ですか?」
ミ「無駄に説明長い。」
リ「すみません。分かりにくかったですか?」
ミ「まぁ、分かったちゃ分かったけど。」
リ「そうですか。簡単に言うと、皆さんは稀な存在で死ぬ直前に思った人の記憶が無く、その失った記憶を探すことが生き甲斐なのです。」
ミ「へぇ。」
ハ「じゃあ、僕らはこれからその記憶を探していけばいい訳だね。」
リ「はい、そうです。が、まだ幽霊さんがやらなければいけない事があるのです。」
ミ「何。」
リ「今説明した 記憶を探す という事はいわゆる権利、やってもいいですよぉ〜という事です。
そして今から説明する事は義務、絶対にやれっ!という事です。では説明しますね。」
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実那月 潤 - 本名ミナの私が通りますよ。面白かった。 (2017年10月19日 21時) (レス) id: b323bfe99e (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - おもしろいです! (2017年10月15日 15時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
やくも - 工夫があって面白かったです。グッチョブです! (2017年8月21日 16時) (レス) id: 9bd3349ccd (このIDを非表示/違反報告)
みな - ヤッホーみなだよ (2017年8月12日 21時) (レス) id: 66dfbfd147 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2017年8月9日 8時) (レス) id: 66dfbfd147 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みる | 作成日時:2017年7月8日 6時