悪者は消える、ね？《 ＨＳＪ 》

ニジュウキュウ ページ31

莉愛side


初めまして、木下莉愛です。


私は今、椎名家の超お嬢様と一緒に居ます。


緊張しなくていいなんて言われたけど、そんなの無理ですよ‼






私がこんな状況に置かれることになったきっかけはつい数十分前のこと、、、









あの時は平日ながら家でまったりしていた。


仕事は？って思うかもしれないけど、


私は 売れない芸人 なのでほぼヒマなのである。




そのため、生活は苦しいがそれなりに生きている。





ちなみに、芸人になったのはほんの3ヶ月前、



それまでは一応女優を目指してレッスンに明け暮れていた。




そんなある日レッスンを受ける金さえ無くなってしまい、


それからは自己流で


ある有名人に似ている事を生かして モノマネ芸人 として活動している。






その有名人というのが、





Hey!Say!JUMPの榊 Aさん。





顔はどうかわからないけど


声はよく似ているって言われる。



そのおかげで少しはTVに出られるようになった。







そんな事は置いといて、、




家でまったりしていると、



インターホンが鳴った。




出てみると、あの居館っていう人がいたの。





執「初めまして、私は椎名財閥の凛果お嬢様の執事をしております。居館と申します。」



莉「は、はい。何か用ですか？」



執「凛果お嬢様が貴方に力を貸して欲しいとの事です。

榊 Aさんのモノマネをやってらっしゃる木下莉愛様で間違いないでしょうか？」



莉「はい、それで何を、、？」



執「木下様は以前女優を目指されていたとお聞きしまして、その演技力を生かしある芝居をやって頂きたいのです。」



莉「芝居、、ですか？」



執「はい。榊 Aさんになりきって演技をしていただきたいのです。台本はこちらで用意します。協力していただけますか？」



莉「大丈夫ですけど、、」



執「ありがとうございます。では早速向かいましょう。」



莉「えっ、今からですか？」



執「急ぎですので、」



莉「わ、分かりました。」





それで私は直ぐに支度をし、居館さんと一緒に椎名宅へ向かった。






と、いう流れで今に至る。






車内で聞いてみたのだが、ギャラはかなり出るらしい。


しかも、椎名家の権力を使って今後私の活動を応援してくれるらしい。


また女優目指せるかも？



ヤバい、超ラッキーじゃん！

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