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そこに、電車が滑り込んできた。
いつもは果てしないと感じる待ち時間、
短か過ぎ。
「じゃあ、行くね」
あああ！！！
なんて、名残惜しいんだろう。
ホームで地団駄踏みたい気分。
「うん。気をつけてな。
おやすみ」
丸山くんも少し寂しそうにしてくれてる？
私の自惚れかな・・・
「おやすみなさい」
次はいつ会える？
会いたい、って、言えない・・・
「丸山くん、マフラー、返さなきゃ」
「持って帰ってええよ」
「粕汁のポットとBlu-ray、
いつ返したらいい？」
「いつでも。
またの機会で」
また、って、いつ？
もしかして、春のお花見の時？
そんなに会えなかったら、
丸山くんの笑顔不足で、
息絶えてしまいそうだよ。
「ポット、何か別の物入れて、返すね」
「ほんまに？
嬉しいなあ」
丸山くんの本音は見えない。
嬉しいなら、それは明日でもいい？
勇気なくて、
聞けないまんま。
電車の扉、閉まってしまう。
仕方なく乗り込む。
「明日も明後日も、俺、休日出勤やねん。
それでさ、もし、」
その時、ゴーっと風の音がして、
丸山くんの声はかき消された。
無情に扉が私たちを隔てた。
丸山くん、何を言いかけてたんだろう。
大人になると、踏み込むことが怖くなる。
傷つくのを、必死で避けてしまう。
津波に飲み込まれないように、
一人、胸の中に防波堤を築いて・・・
電車に揺られながら。
ラインのトークルームを開いて、
何度も、
お花見までに会えないかな。
そう誘おうと思ったけど、
出来なかった。
土日は、
丸山くんが貸してくれた、
好きなアーティストの、
ライブのBlu-rayをひたすら見てた。
マフラーと保温ジャーを返すのを口実にして、
会いたい。
けど、いつでもいい、なんて言われちゃったしな。
さりげなく装える言葉考えつつ、
携帯眺めてたら、
急に光ってびっくりした。
大倉忠義一昨日どうなったん?マル、追いかけて来たやろ?
なんだ。
大倉か。
AAなんで知ってんの?
大倉忠義反対側のホームから見えただけや。それよりどうなった?うまくいったか?
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ひ み さ(プロフ) - 完結お疲れ様でした(*^^*) 途中ハラハラしましたけど、最後は主人公ちゃんが幸せそうで良かったです、ありがとうございました♪ (2020年9月25日 2時) (
レス) id: 3389004d8b (このIDを非表示/違反報告)
yume.no.(プロフ) - 優しいマルちゃん全開でしたねー！大倉くんはかっこよかったし！！！、、、今は心配ですが、、。とにかく完結までお疲れ様でした！最後まで書いてくださりありがとうございました！★ (2020年9月25日 0時) (レス) id: 979f5b0d6b (このIDを非表示/違反報告)
ちえっち(プロフ) - foolさんお疲れ様様でした！沢山楽しませて頂きました^ ^更新される度にワクワク・ヒヤヒヤで(笑)ハッピーエンドで私も幸せな気持ちになりました(*^^*)私foolさんのお話大好きです！また楽しませて頂ければ嬉しいです^ ^が、一先ずは本当にお疲れ様でした！ (2020年9月24日 17時) (レス) id: 1ce7c64885 (このIDを非表示/違反報告)
丸まる(プロフ) - 更新、有難うございます！ 丸ちゃん・・・幸せになって笑って欲しい。続きを楽しみにしています♪ (2020年9月6日 19時) (レス) id: a153ec6e2b (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ(プロフ) - ああ、大倉くんに流れてしまいそうです……。続きが楽しみです。 (2020年9月6日 2時) (レス) id: 8d5c06a381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2019年12月25日 10時
