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10 村上side ページ10

ったく、あいつらどこ行ったねん……………。







俺はヨコを探しながらスタッフさんのもとに急ぐ。




けどなかなかヨコは見つらんなくて、まずスタッフさんに話をつけることにした。




「あの、今日の撮影って延期にできますかね?体調不良が出てしまって……」



「延期ですか…………ちょっと考えてみます」




やっぱ即決はできへんよな……。
俺はよろしくお願いします、と頭を下げるとヨコたちを探しに出た。













「おい、まるっっ!!大丈夫かよ、まるっっ!!」




廊下に出るとそんなヨコの声が聞こえてきた。


まる………?!

まるがどうしたっていうんだ……………?





俺が声のするほうに行くと倒れて気を失っている人をヨコが抱き抱えていた。



「おい、ヨコっ!!……………ってマル?!どうしたんだ??」


「////はぁはぁっ…………」



マルを見ると肩を上下にしていて、すごく辛そうで、顔も真っ赤だった。




「マルっ…………」



俺が声をかけるとマルはうなりながら返事をした。



もしかして………マルのやつ…熱あったのに隠してたのか?!



ってことは、俺ら…こいつに無理させちゃったってことか…………。







「とりあえずヨコ、マルを楽屋に運ぼう」



「お、おうっ!!」





あかんなぁ………


病人が増えてもうたわ………………。

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作者名:ありす瑠璃 | 作成日時:2013年12月16日 12時

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