【名探偵コナン】風見妹は先を見越す【警察学校組】

三度目は無い ページ9

陣ちゃんと美和子さんと話していれば、そろそろ…と美和子さんが一課に戻る事を告げた。

『仕事の合間に有難うございます…』

「いーのよAちゃん！今度また白木君当たり引っ掛けてくるわね？」

『有難う美和子さん。』

そういえば陣ちゃんは一課じゃないのか？

「俺は爆処だぞ？」

『なに？エスパーか？』

「顔に書いてある。」

あぁ、ソウデスカ…

「来年は分からねぇがな…」

『え？なんで？？？』

「…じゃあ大事にしろよ。」

頭をぐちゃぐちゃっと撫で去る陣ちゃんは最後に脱走するなよ…と余計な言葉を吐いて病室から出ていく

去った二人にまたね、と声をかけ…陣ちゃんの言葉に暫し思案する。

陣ちゃんのあの“来年”とかいう言葉でもう結果は見えているのだ…

『来年の11月7日も、平和に過ごせないなぁ。』

「ん？なんで…？」

なんでってそりゃあ……ん？？？

『ハギさんだ…』

「そ、俺だよ？」

やだ今の普通のシチュエーションだったら恋に落ちてるわ…だが残念ながら精神年齢(自主規制)だから無理である

「で、何んで平和に過ごせないの？」

『…わかってる癖に。』

ニコニコ笑って問う彼は、きっと刑事向きだと思う。簡単に容疑者から違和感や証拠…言質をあっという間に引き出しそう。

「…Aちゃんは、勘がいいよね。」

『“何度目”だと思ってるんですか？』

「三度目は、巻き込ませないって言ったら？」

『探偵なんで首を突っ込みますね…間違いなく。』

だよねぇー…と諦めた様に笑った彼に、でも…と言葉を紡いだ。

『“三度目の正直”があるので…しかも、奴さんはまだ気が付いてないんですよ。』

最初の爆弾事件から、もう6年が経った。

『来年で7年目ですね？』

私も18歳から、今は24歳…来年で25歳…

『当時10歳の子は、今は幾つになるんでしょうね？』

「そりゃあ…16、7歳…だろうけど…？」

その言葉にですよね？なんて笑って言葉を紡ぐ

『現れますよ…“ボマーキラー”が。』

前回よりもきっと皆手際がいいから…恐らく来年で最期になると断言出来る。

『来年で、ボマーの歴史に幕が閉じます…ねぇハギさん。』

だから…

『来年も頑張りましょっか？』

なんて笑えば彼は少し惚けた様に、でもこの人は色んな意味で期待を裏切ってきた…

「来年俺は一課に異動だから…最前線で“松田”と行動するよ？」

嘘だろ爆処エース？？？

笑顔のハギさんに引き攣った顔をしてないだろうか？




爆弾犯に同情しそう(しないけど)

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