【名探偵コナン】風見妹は先を見越す【警察学校組】

珈琲と噂の理由 ページ8

「じゃあ好きな人、居ないの？」

『お兄ちゃん超えてから出直せ精神だからいませんね〜』

なぁんだ詰まらないと拗ねる美和子さんに逆に質問返しである。

「ん〜居ないわね？」

『一課の大和撫子なのに…美和子さん。』

「何処が大和撫子なんだ…？」

『あー！陣ちゃん失礼だなぁ…美和子さんは一課の高嶺の花なんだよ？？？知らないのか？！』

「やだわAちゃんったら！」

お世辞でも嬉しいと告げる美和子さんに、お世辞じゃないのに…なんて会話をしては、陣ちゃんから珈琲と紅茶のミルクティを受け取る。

「珈琲は分かるけど、ミルクティって…？」

「此奴、死ぬ程飲めねぇらしいからな。」

『飲めない訳じゃないです。ただ少し(思い出すから)苦手なだけですぅ！』

「それが“飲めねぇ”んだろうが…」

美和子さんの疑問にすかさず暴露する陣ちゃん。

別に飲めない訳じゃない…珈琲は好きだ。

寧ろ拘るくらいには…でも、何処かに“彼等”を重ねてしまいそうになるから、見るのも…飲むのも少しだけ躊躇ってしまう。

良く昔は“缶珈琲”片手に差し入れに行ったっけ…

“良い想い出”が多いはずなのになぁ。

珈琲缶を少しだけ視界に、温かいミルクティを口に運ぶ。

「で？…俺を病室から追い出してまで何の話してたんだ？」

「ちょっと松田君！？」

『あぁ…陣ちゃんと私が出来てるって“嘘”の話。』

「ｺﾞﾌｫｯ」

あ、噎せた…。

「ちょっとAちゃん！何も“本人の前で付き合ってないだなんてストレート”に言わなくても…」

いや、美和子さん…今のが止めの一撃(ストレートパンチ)って奴だよ？？？

「んだよ下らねぇ話か…」

『よく言うよ元凶。』

「アレは喧しい“一課の餓鬼共”を黙らせる口実だ。」

茂にも限界があるからな。

何の話か、なんて言わんでも分かってしまう…

恐らく宙ぶらりんな私に大して、不満に思った別の同期達だろう

私は別に気にしないけど茂達が気にするんだね…

『有難う陣ちゃん…でも流石にさぁ、女子警官の前で堂々と“俺の女の話しか…？コソコソ話してねぇで俺も混ぜてくれるよなぁ…？”は多分どんな脅しより怖いと思う。』

あ、これは偶然本庁に顔出てた凪たんが聞いてた。いやはや、男前なのは結構ですがそれは普通に脅しだからな？？？

「誰から聞いた…」

『親友。』

真逆聞かれてるとは思わなかったのね、耳赤いぞ照れてんの？かわゆす…





壁に耳あり障子に目ありってね？

三度目は無い→←まだ引き摺られてた…

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