【名探偵コナン】風見妹は先を見越す【警察学校組】

元刑事の実力 ページ49

『お待たせ、二人共…連絡有難うね。』

「んなのんびりで大丈夫か？」

「子供達もう中に入っちゃったわよ？」

『大丈夫、あの連中金貨のありかがまだ分かってないからね…』

他力本願だから、暫くは子供達を捕まえてるはず。

『ヒロさんと凪たんはこのまま待機でお願い…警察は？』

「もう呼んだわ、後3分くらいで着くでしょうね…」

『カップ麺出来る時間じゃん日本警察手際がいいねぇ…』

まぁ犯罪都市米花町だもんなぁ…

ちょっとトランク開けるからキー貸して…とヒロさんに愛車の鍵を借り、トランクから防弾チョッキを取り出し素早く着用する。これ重いからあんまり好きじゃないんだよ。(日頃から鍛えてるけど…)

『多分“発砲音”がするから其れを合図にゆっくり様子見に来てくれる？』

はぁ！？と驚く二人に宜しく！と振り返らずにビルの階段を駆け上がる。

──────────

:sideコナン

奴等はイタリア強盗団のメンバー…しまった。こういう時の肝心のAさん…大人を待っていれば…

「さぁ、残りの金貨は何処だ？」

「魚だよ…」

何？と首を傾げる強盗団の1人に暗号の魚の図形と、外の夜景が一致する場所に宝があると告げれば奴等はその位置を確認する為に集まりだした。

「俺達殺されちまうのか…」

弱音を吐く元太や光彦…歩美ちゃんにまだ“チャンスはある”と脱出方法を練っていれば、バンッと扉を蹴破る一人の人影が視界に入る。

『Ciao(やぁ)！！皆さっき振り…！それから初めましてとさようなら“イタリア強盗団の皆様”私探偵をしております。』

おいおい、強盗団に呑気に挨拶かよ…ッて、しまった！？

「Aさん奴等は“拳銃”を…！」

バンッ────

視界に入るAさんが撃たれた。

警察でもない大人が奴等に叶うはずがない。

倒れて行く身体に違和感

『…痛ったぁ“その拳銃はお飾りじゃねぇ”って事を勿論理解してるわな？』

言い終える前に動き出したのはAさんだ。

拳銃を持っている奴の腕を掴んで足で拳銃が握られている手を蹴りあげ簡単に制圧、肘鉄で気絶させた。

『こっちが何の準備もしてないと思ってんの…？』

不敵に笑った彼女は軽く首や手を鳴らして残りの二人をさっさと一本背負いと飛び蹴りで片付けて仕舞う。

『夢の中で神様に土下座と懺悔でもしてろ…』

無駄にカッコイイなこの人…本当に女かよ…。




イタリア語でさよならは確か“アリーベデルチ”だったか…と首を傾げる彼女に一人そう思った。

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