【名探偵コナン】風見妹は先を見越す【警察学校組】

悲報買い忘れ… ページ29

『歩美ちゃん、最後にお母さんといた場所は？』

「そこのスーパーだよ！」

歩美ちゃんが示した場所は私が本来卵を買いに来たスーパーだ…

此処いらで他に買い物をしようと考えればコンビニ位だから…スーパー内に母親がいる可能性が高い、かなぁ？

『歩美ちゃん、お母さんにはスーパーを出る事を言った？』

「ううん言ってない…でもお母さんがいなくなっちゃったから…先に出たのかなぁって思って。」

成程ね…多分背格好が似た女性をお母さんと勘違いしてスーパーから出たのか…

スーパーに入り、館内放送で“吉田歩美ちゃんのお母さんを呼んでください”と近くのスタッフに話した。

詳しい事情を話せばスタッフさんは速やかに館内放送を流す…

暫くして息を切らした母親らしき人が現れ、歩美ちゃんを抱きしめた。

「歩美ちゃん！どこに行っていたの！？」

「…お母さん、お店でちゃったと思ったの…それで、お外で道が分からなくなって、それで…“探偵のAお姉さん”に依頼したの…」

私を見上げて説明する歩美ちゃんに有難う御座います！と歩美ママンは私に頭を下げる訳だが…

私は“歩美ちゃんに依頼”されただけだから…と歩美ママンに告げる。

『歩美ちゃん…お母さんが見つかってよかったよ。でももうお母さんとはぐれちゃ駄目よ？…私見たいな“探偵”が君を先に見つけたからいいけれど…怖い人に連れ去られちゃうかもしれないからね？』

もし危ない人が近付いてきたら…近くの交番に行くか…大きな声で助けを呼ぶのよ？と出逢った時と同じ様にしゃがんで話ては頭を撫でた。

そしてルパン式手品を再び披露し…念の為に私の携番を託す。

『これも何かの縁って奴かもね？…この数字は私の携帯電話の番号…もしピンチの時、近くに頼れる人が居なかったら私に掛けてきてね？』

勿論歩美ママンにも今後何かあった時の為(※共働きで二人共家を空ける事があるとか)にも教えておいて損な事は無い。

『なんでもござれな通称“何でも探偵”ですからね？』

なんて言って笑ったがあのホームズ君が勝手に付けた私の異名みたいなモノ

真逆数日後早々に歩美ちゃんから連絡が来るとはこの時の私は露とも思わないし、なんなら主軸の話に幾つも関与していくのである…

吉田親子と別れて帰宅したらヒロさんが不思議そうな顔をして出迎えた。

「…卵、買いに行ったんじゃなかったのか？」

『…うッわぁ…忘れてたッ』




迷子の一件で本来の目的忘れるとか…歳、かな？

ご飯時々輿入れ話→←可愛いレディは迷子らしい。

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