【名探偵コナン】風見妹は先を見越す【警察学校組】

ハンドルを握る手は震える。 ページ22

「一人で行くのか？」

『あー…なんならヒロさんも来てよ。凪たんちょっと出てくる。』

「あ、分かった。」

「どうしたA？」

『…裕也お兄ちゃんやあむぴにも話すから大丈夫よ。ちょっと“公安お得意の違法捜査をしてくるだけ”だから…』

「「は？」」

『ヒロさんも居るから大丈夫。』

「なんかもうAが何言っても動じなくなってきたわ私。」

『凪たんのそれは耐性ついたっていうのよ？』

「耐性ねぇ…」

「そういえば、先程“例の高校生探偵”から連絡を受けていたが…それが関係しているのか？」

流石あむぴね分かってる！…あれ、じゃああむぴいた方が良いよね？

翌々考えてみなさいよ…“組織関連”だし此処“私達”が下手に動いて組織に探られた時、バレたら厄介じゃ…

『あむぴ“保険”掛けさせてくれる？』

ちょっと来て！とあむぴも引っ張り私、あむぴ、ヒロさんと実家の玄関を潜る。

「お、おいどうした…？」

行成…と告げるあむぴでも流石に情報量少な過ぎて分からないよね…

『ちょっとこの“ウィッグ付き帽子”被って…あむぴの“金髪”目立っちゃうからさ。』

愛車に乗り込む際、助手席のダッシュボードからウィッグ付き帽子と一緒にウィッグネットを渡したらなんかすんごい微妙な顔してる。

「ゼロに変装させる意味、なんかあるのか？」

『ヒロさん知らなかった？…最近事務所付近に新しく“防犯カメラ”入ったの…』

だからあむぴが“映る”と厄介かもしれなくてね？

「成程な…考えが分かった。」

『あむぴのその察しの良さが有難いわ…そうそう無いだろうけどね？“念には念を入れる”が私のモットーなのよ。』

運転席に私、助手席にあむぴ、後部座席にヒロさんをのせ事務所に向かう…勿論車はAE86だ。

あむぴのRX7で行かないのかって？なんのための変装だよって話になるわ…RX7も目立っちゃうからね…ましてや向かうのは私の事務所。

それに今は“安室透”の存在を伏せていたい…

そして赤信号で停車した時、あむぴやヒロさんに告げるのだ。

『あの馬鹿ホームズ…“黒い鴉を追ったみたい”、なんだよね…』

「「なんだと！？/なんだって！！？」」

『事故るから叫ばないで…』

言いたい事、分かるわよ…？私も今世紀最大にビビってるんだから…

あくまで私は“風見A”として振る舞うのでビビっていると告げるけれど…

実際にビビってるのも事実だ。







だってホームズ(新一)君が無事な保証なんて何処にも無いわけだからね…？

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