此処に居るよ。 ページ3
シゲッチ事白は高木さんを連れて仕事に戻った…本当に紹介しに来ただけみたい…なんか白可愛かったな…うん。
「茂君…後輩が可愛いんだろうね。」
「親父もあっていけば良かっただろ?」
それはちょっとなぁと苦く笑った青パパ…恐らく傍に渉君が居たからだろうな…
職業柄、逢う事も難しくお忍びで病室に来てくれた。
『青パパ、お久しぶりです…』
「うん、久しぶり…もう大丈夫そうだね。」
僕は、気が気じゃなかったよ…
「君は死んでも死なない、だなんて言われているけれど、実際は誰とも変わらないんだと思い知らされたかな…?輸血しても、ずっと眠っているんじゃないかと思はない日はなかったよ…。」
無事に目を覚ましてよかった…優しく頭を撫でてくださる青パパの大きな手は…何時までも良い意味で私を子供としてみている…
「Aちゃんや裕也君はうちの子みたいなものだからね…当たり前だよ、可愛い姪と甥なんだから…」
その優しさに、その言葉に驚けば…目は口ほどに物を言うというから…と考えを見透かされていたらしい。
『有難う青パパ…青にも心配掛けてごめんね?』
なんて照れくさく二人に言葉を返した。
「まぁ、お転婆な“妹”みたいなもんだしな。」
は???
『いや、そこは私が姉じゃない?』
「いやいや、妹だろどう見ても…」
「ははは!どっちでもいいけど、そこは君達次第だよねぇ?…裕也君はどう思う?」
「『え、裕也さん!?/裕也お兄ちゃん!!?』」
まだ夕方じゃないのに仕事は?!と病室の扉の前に居たであろう兄に喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
『お仕事お疲れ様、お兄ちゃん!』
そう告げれば、裕也お兄ちゃんは傍の椅子にドカッと座り、腕を伸ばしてギューッと私を抱きしめた。
嘘…めっちゃお兄ちゃん疲れてない?此処まで無言だよ???
「Aちゃん、裕也君…相当落ち込んでててね…」
あぁ、凹むと喋らなくなるタイプなのかな…お兄ちゃん。
「…もう、大丈夫か?」
『うん、ごめんね?私あんまり憶えてないんだけど、凪たんに教えてもらったからさ…』
「そう、か…」
暫く、そんな状態の兄を見兼ねてか…青パパは青君を連れて少しだけ飲み物を買ってくる、と言って席を外してくれた…。
本当に、心臓が止まるほどの心配をさせてしまったんだな…
“ヒロさんが血塗れで私の心臓マッサージをしていた”なんて、そんな光景を想像してみれば…
兄である裕也お兄ちゃんは、どんな想いをしたのだろう…
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瑠衣(プロフ) - とても面白かったです!これからも頑張ってください! (2020年4月16日 21時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - ゆいさん» ゆい様コメントとご感想有難う御座います!めっちゃ私が間違えてますねッッッ恥ずかしい…輸血に変更致します…ご指摘有難う御座います!更新もゆっくりですが頑張っていきたいです! (2019年12月2日 23時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - すごく面白いです!あと少し気になったのが、採血ではなく、輸血では?間違ってたらすみません。更新期待してます! (2019年12月2日 21時) (レス) id: 743e3d8638 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - ゆきなさん» ゆきな様コメントとご感想有難う御座います!妹さん何かと洞察力が優れているので何かと変化に敏感見たいです。最近寒暖差が酷いので…ゆきな様も体調にはご自愛くださいませ。 (2019年11月27日 11時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 洞察力が鋭いっすね!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年11月27日 10時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2019年11月22日 12時