はぁい、出てきました! 感情少女 ページ42
「あー、あのさ、とりあえず言うけどさ?君、えと、喋れないの?」
当たり前だが何も言わない無にしびれを切らした中原優夜が無に問いかける。―しかし、勿論返答は帰ってこなかった。
「…あぁもう!足痛いし、変な子と出会うし…最あk」
「変な子とは何だい青女よ!」
「うわぁぁぁ!?」
思わず本心を呟いた優夜は、出てきた人物に腰を抜かした。急に聞き覚えの無い声が聞こえたのも勿論だが、何より彼が一番驚いたのは…目の前の真っ白な少女が、クリーム色の髪をした明るそうな雰囲気の少女に突然変化した事であろう。
「おい楽、こいつ女に見えるけど男だろ?後青女とかいう意味不明な造語作んな気色悪い」
「え?マジで!?え、君男なの!?」
と思った次の瞬間、クリーム色の髪の少女は赤髪の何かイライラしている少女に変化する。と思うと、その赤髪の少女の言葉に答えるかのように再度クリーム色の髪の少女に戻った。
「…あぁもう…どういうこと…」
その言葉を最後に、優夜は気を失った…いや、というより思考を放棄して眠りについたといった方が正しいだろう。正直話してる時に思考放棄して寝るとかだいぶぶっ飛んだ事をしているが、ここは幻想郷。非常識とは即ち常識なのだ。
「あら、寝ちゃったわよ?喜ばしくないわね」
眉を八の字に曲げて優夜を心配そうに見つめて出てきた感情…喜。しかし、そんな心配を蹴とばすかのように赤髪の少女…怒は出てきて言った。
「は?お前何言ってんだ。むしろ話してる途中に寝るとか失礼すぎだろ…腹立たしい」
「…待って。この子、足を怪我してる…これは哀しい」
誤解を解くかのような素振りで現れたのは、紺髪の少女…哀。少女は優夜の足を見つめ、憐みの視線を向けた。
「じゃあどうするよこいつ。寝てる奴を放置ってのも楽しいけど、あんまメリットも無いしさぁ」
そして、最後にクリーム色の髪の少女…楽が言った事によって、喜怒哀楽―即ち感情達は考え込む。
「…よし、仕方ないな。ここはどっかに転送しよう。文句ある奴いる?」
「「「異論無し」」」
そして、結論から言うと思考を放棄した。
ステップ2、住む場所を探そう 感情少女→←人見つけたのは良いんだけどさ? 優夜
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うp主こと東方好き死神まお(プロフ) - 更新しました&続編作りました!空白の1話作っておきましたので次に更新する方はそこ使ってください! (5月20日 18時) (レス) id: 135c03a3ed (このIDを非表示/違反報告)
うp主こと東方好き死神まお(プロフ) - 更新します! (5月20日 18時) (レス) id: 135c03a3ed (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - まおさん、次の話が22巻ラストなので、宴会を締めちゃってください! (5月20日 15時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉@斎藤一推し(プロフ) - 更新しました! (5月20日 10時) (レス) id: cd2f489e99 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉@斎藤一推し(プロフ) - 更新します! (5月20日 10時) (レス) id: cd2f489e99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナティ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2023年5月2日 21時