【募集企画】東方幻想記録物語 20巻

そういうことにしよう。そうしよう　ハル ページ42

どうしよう。
とても困ったことになりました。勝ってしまいました。
ただ、自分の能力がちょっと見えた気がして、なんだかほっとするような……しません。なんで勝つんですか？ 何故。

そしてもう一つ。
実況解説も鬼灯さんも勘違いしていらっしゃいましたが、あの時もどの時も僕の能力のようなそれは生きてました。一時的にも消えてません。
ただ僕がこれをあんまり使えないせいで発動がランダム？ 乱発？ なだけであって、消えたりはしない。それになんか意思ありそうだったし人っぽそうだったし……。
あれは誰だったのか、どんなだったのかはわからなくて、謎増えちゃいましたが、ここでは僕の身を守る手段なので消えてほしくないと思いつつ、記憶の方が戻ってほしいな。

でも、例えば今能力みたいなあれが消えてないことバレたりしたら……気まずい。超気まずい雰囲気になる。
だからこれは僕だけの秘密にしよう。そうしよう。よし。

記憶が戻れば戻るほど、これについても知れてはいる……けど、思い出すのも知るのも恐い。僕が何者であったかわかるのが少しだけ怖い。
受け止められるかわからないしね。

にしてもあれ使えなかったな……アウトにはできなかった。それで良かったかもしれないけど、本当にこれがそうであるのかわからないのはなぁ……。
次があるから良いや。
それに、うん。次の試合では絶対にバット使わない！ 絶対に！
絶対に！！！

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