真紅の鳥:prologue レイカ・クリムゾン ページ31
―現世とは違う世界―
空に4機の赤い戦闘機が飛んでいた。
『各機、準備は良いか!』
イグナイトリーダーのコールを合図に、各自が戦闘準備を整えていく。
「イグナイト1、スタンディングバイ」
『イグナイト2、スタンディングバイ』
『イグナイト3、スタンディングバイ』
『全機、フォーメンション、ストライダー!』
矢じりのような隊列となる4機の戦闘機。
戦闘機が飛ぶ先で、戦闘は始まっていた。
『各機、作戦開始だ!』
『『「了解!」』』
散開する赤い戦闘機、F-22たち。
イグナイト1のコールサインで呼ばれている少女、レイカ・クリムゾンがパイロットを務める機体は、敵の戦闘機の群体へと飛翔する。
「…行くわよ。イグナイト1、エンゲージ!」
―――――――
「う…嘘だろ…!?」
「こちらは4機だったんだぞ…それを…!」
ものの数分で4機の機体を撃破される様子を見たパイロット達は、目の前で起こっていた事態に戦慄した。4機ならば戦闘機1機墜とすなど容易い事だ。そう驕っていたパイロットたちの思考は半ば凍り付いていた。
―そう、容易い事なのである。"真紅の鳥"の前でなければ。
レイカの乗った機体はメインエンジンの両サイドに付いたスラスターを吹かしながら高速で次の4機を翻弄し始める。
「な…なんなんだよ!速すぎる!」
「ついていけない…!どこから来るんだ…!」
泣き言のように叫ぶパイロット達。
F-22の持つ爆発的な加速力を活かし切り、常軌を逸した軌道で空を駆けるレイカの機体。
「う…後ろだ!」
「なっ…!」
仲間の叫びにギリギリで反応したパイロットが、背後から迫る赤いF-22の射撃を回避する。
その横からカバーするように別の戦闘機が赤いF-22に射撃を行う。
が、赤いF-22はそれが分かっていたかのようにその射撃を自身の機体を急上昇させて回避。
「何っ!?」
赤いF-22を後ろから撃っていた戦闘機のパイロットはその姿を追って上を向くが、その先に赤いF-22は見えない。
―そして、それがそのパイロットの見た最後の景色であった。
「なっ…うわああああああああああ!」
背後から放たれたミサイルに被弾し爆発する戦闘機。
それは、宙返りしながらそれを放ったレイカのF-22のものであった。
「ば…化け物…!」
そう呟く戦闘機のパイロット。
あっという間に戦闘機5機を撃墜したレイカ。
彼女はレイカの所属している軍に於いてこう呼ばれていた。
"真紅の鳥"と。
真紅の鳥、墜ちる レイカ・クリムゾン→←森だと方向感覚狂うよね。 江戸川莉桜
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フウ(プロフ) - 続編完成しました!【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kazami13355/】続編第一話に不満があればお願いします…! (2023年4月25日 22時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新しました。ついでに続編作ります! (2023年4月25日 22時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - OKです!更新します! (2023年4月25日 21時) (レス) @page48 id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
うp主こと東方好き死神まお(別アカ) - 更新しました!(フウさん、憂梦の扱いは容赦なく刃を振るなり手を差し伸べるなり何か別の展開にするなりお好きにどうぞ) (2023年4月25日 19時) (レス) @page48 id: 3fddc0398e (このIDを非表示/違反報告)
うp主こと東方好き死神まお(別アカ) - 更新します! (2023年4月25日 19時) (レス) id: 3fddc0398e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナティ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2023年4月4日 10時