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康二がそんなことを言うから、その日は結局肩を組んだり、手を繋いでみたり。
珍しくイチャイチャしてみることにした。
そんなことをしていれば、ほぼ全部のMCで触れられることになったけれど、Aが照れている顔も見れたから良かったかな、なんて。
ちなみに、勿論最初のMC後にAは絆創膏を貼ったんだけれど。
『阿部ちゃん!』
阿「ん?」
『さっきはありがとう!本当に助かりました!』
阿「いやいや、リボン余ってるとこ助けてくれてありがとうね(笑)」
『あー、それはね、考えてない顔してたから(笑)』
阿「うん、そこまでは考えてなかった(笑)」
『もう絆創膏したので、大丈夫です。』
阿「あー、でも赤い染みになっちゃってるね。」
『うん。だからね、これ!』
阿「え?」
『これ、さっきみたいに上から結んでください!』
阿「これ、どうしたの?(笑)」
『差し入れのクッキーの包みに付いてた(笑)』
阿「衣装さんに怒られない?」
『許可は取ったから大丈夫!(笑)』
阿「じゃあ結んであげる(笑)」
血が止まらなくて絆創膏の赤い染みが目立ってしまいそうだからと、逆にこうしよう、なんて差し入れのお菓子の包装に付いていたリボンを俺に持ってきて。
結んでください、なんてお願いしてきたから、結んであげたわけだけど。
佐「おいおいおいおい、待ってくれよ!(笑)」
目「やっぱり阿部くん、独占欲じゃないっすか(笑)」
宮「……左手の小指だしね(笑)」
そのリボンが緑色だったのは、Aがわざと選んだのか、それとも偶然なのかは、俺にもわからない。
……けどまぁ、悪い気分ではなかったよね(笑)
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作者名:慈雨 | 作成日時:2019年9月23日 16時