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収録が終わり、楽屋で各々のんびり。私もスケジュールに余裕があったので、部屋を見渡して暇つぶし相手を探す。ふと、鏡の前に座って髪型を整える光輝を見て、あることを思いついた。
つい最近染め直していた、光輝の綺麗な茶髪。近寄れば、ふんわりと甘い香りが鼻腔をくすぐる。この香りを嗅ぐと、あ、光輝だ、って思うやつ。そっと近づき、手のひらをぽん、と頭の上に乗せた。
黒田「へっ？」
白石「んふ」
そのまま数回、頭をなでなでする。鏡越しに驚いた表情の光輝と目が合いちょっと照れくさくなるものの、つやさらの髪は撫で心地が良くて。「なんで？」「なに急に？」
しばらく撫でてあげれば、光輝は気持ちよさそうに瞼を下ろした。長いまつげの影が落ちる。面白くて頬も撫でてあげると、これまた気持ちよさそうに擦り寄せてくる。
白石「かわい」
黒田「……っ」
何だか愛おしくなって、その頭を包みこんであげようと腕をまわした時＿＿逆に後ろから、私が抱きしめられた。
白石「えっ！？」
深田「なにしてんの」
竜生の匂いに包まれる。ちょうど耳元にあたっている竜生の胸からは、早い鼓動が伝わってきて。なんでかなあ、なんて考えていたら、鏡越しに様子が見えていたのか光輝が振り返った。
黒田「何すんだよ！！邪魔！！」
深田「なにしてたの」
白石「頭なでてた」
深田「なんで！！」
思っていたよりも竜生の腕とか体全部、しっかりしていて。男の人なんだな、って感じがして、途端にドキッと心臓が跳ねる。慌てて腕の中で体の向きを変え、竜生に前半身をくっつけるような形になった。竜生を見上げて、「さっきの収録」と説明する。
白石「海琉たちばっかり甘やかすから、俺らのことも甘やかしてよって言われたからさ」
深田「”俺ら”の中に俺も入ってるはずなんですけど」
白石「えーじゃあ何してほしい？」
黒田「もうハグしてるじゃん！！！！！」
元木「なになにー？」
織山「なんで深田ハグしてんだよ」
黒田「いやー！！人増えてきたー！！」
抱きしめられた状態の至近距離で見つめ合っていると、どんどん恥ずかしくなってくる。無言になってしまった私に、竜生は目を細めて優しく微笑んでくれた。
深田「今Aは、俺のもんだね」
その甘いセリフに、きゅっと心臓が締め付けられる。しかし、その余韻に浸っている間もなく、みんなの叫び声で思考は遮断された。
黒田「俺のもんだわ！！」
織山「違うだろ！！」
元木「いや俺のもんだよ！？」
川崎皇・青木「「みんな元気だねぇ」」
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柊つむぎ(プロフ) - ちぃさん» ご指摘ありがとうございます！大変重要なことを間違えてしまいお恥ずかしい限りです(-_-;)これからも気をつけさせていただきます！！ (2月10日 11時) (
レス) id: 49c4d3a056 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます!! すみません、深田竜生くんのお名前が竜星になっちゃってます… (2月9日 22時) (レス) id: 17246f2d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊つむぎ | 作成日時：2024年2月6日 18時
