□anan鑑賞会 ページ20
黒田「とうとうこれを見ていい時がやってきた……」
深田「朝開店時間に買ってお昼まで我慢したのすごいね？(笑)」
元木「俺生きてられるかな……」
白石「自分で見るのも逆に無理かも」
全員揃ってのYouTube撮影前。楽屋にはもうメンバーが揃っているものの、その大半は部屋の中心にある机の周りに集まっていた。その真ん中に立つのは、光輝。手に持っているものは、約1ヶ月前、私が竜生と撮影をさせていただいた特集が載っているananだ。
表紙を飾ったのは、妖艶な笑みを浮かべる佐藤勝利くん。光輝が震える手でページを捲り始めた。
川崎皇「え……待って、心の準備ができてない」
元木「多分この場にいる全員できてねぇよ」
青木「何か悪いことしてるみたいだね」
あの時撮影された写真を今からみんなに見られると思うと、羞恥心で顔が熱くなる。それは隣に立つ竜生も同じなようで、顔を赤くして光輝の手元をじっと見つめていた。
織山「えーじゃあ、カウントダウンするから。一気にめくってよ」
檜山「いっくよー。３、２、１、せーのっ」
黒田「う、っおー」
最初に写っているのは、まだ『クールな恋愛』がテーマの写真。「え、A綺麗すぎん？」「深田もビジュいいな」なんて、みんなが口々に褒めてくれる。視線を上げれば竜生と目が合って、照れたように笑いあった。
安嶋「え、どこらへんから？そういう系」
白石「もう次だと思う」
織山「嘘だろ……」
渉「今度こそ、３、２、１！」
勢いよく開かれたページに、私は思わず顔を覆ってしまった。なぜか誰も叫び声すら上げず、静寂が訪れる。
黒田「え……え、待って？」
元木「触れてんじゃん！！おっp＿＿」
深田「黙れ！！」
長瀬「深田お前何してんの」
川崎皇「ちょ、ま、一旦閉じよ？」
ゆっくり指の隙間から辺りを見回す。みんなに問い詰められる竜生は、すっかり顔が真っ赤だ。そっと手を伸ばして自分でも写真を確認すれば、あの時のことが思い出されて頭がくらくらする。
黒田「無理！！ほんと無理！！俺のAに手ぇ出しやがって！！」
深田「出してないって」
織山「ぐぐぐ……っ」
青木「やばい！おりが変な声出して倒れた！！」
そこまで大げさにリアクションされると、どう反応すればいいのかわからなくて困る。確かに、官能的なショットであるがためにみんなに良いリアクションをもらえるとは思っていなかったけれど、さすがに恥ずかしい。
黒田「まじ！！俺が今まで我慢してきたことを安々とやりやがって！！Aのこと襲っちゃうよ！？」
白石「いや何いってんの」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 404人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊つむぎ(プロフ) - ちぃさん» ご指摘ありがとうございます！大変重要なことを間違えてしまいお恥ずかしい限りです(-_-;)これからも気をつけさせていただきます！！ (2月10日 11時) (
レス) id: 49c4d3a056 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます!! すみません、深田竜生くんのお名前が竜星になっちゃってます… (2月9日 22時) (レス) id: 17246f2d9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊つむぎ | 作成日時：2024年2月6日 18時
