□織山パニック ページ17
＊「恋する警護24時」織山くんの役柄のネタバレ含みます⚠
メンバーが私の家に遊びに来ることは、よくある。泊まっていくのも同じく。仕事終わりの22時ごろ、今日はおりが泊まりに来ていた。
私はもう夜ご飯を済ませていたのだけれど、おりはまだだったらしく。軽めの料理を振る舞ってあげれば、まんざらでもない様子でたいらげた。
その頃には、もう時刻は23時をまわっていて。どうしようかなあ、と考えたとき、あることを思いつく。
白石「ね、恋する警護見ようよー」
織山「いいけど……」
白石「一気見しようやっ」
テレビの録画リストを開き、1話を選択する。ソファに座っていたおりの隣に腰掛け、クッションを抱きしめた。
＊＊＊＊＊＊＊
おりの役柄は、一応聞いていた。お話の中でめちゃくちゃ重要な、主人公に追われ続ける犯人の役。
ドラマというものは、出演者の関係者から見れば結構生々しいもので。だってみんな、想像してみて？家族が殺人のシーンを演じていたら、めちゃくちゃリアルに怖いでしょ。
それは、私達もそう。多少は慣れているけど、おりが声を荒らげていたり、人を刺しているのを見て、なんだか怖くなってしまって。
すぐ隣に座っているおりが、こんな表情をしている。その事実に微かに体が震え始めているのに、気が付きたくなかった。
最新話を見終わり、動かない私を不思議そうに見ながらおりがリモコンを操作する。「目、開けたまま寝てる？」笑いながら言われても、なかなか顔を笑顔に変えることはできなくて。
不意に手をこっちに伸ばされて、ビクッと体が反応してしまった。
織山「A……？」
白石「あ、ごめん、なんでもないよ」
織山「なんか怖がってる？」
白石「そんなことないよ、」
怪訝そうにこちらを見てくるおりが、さっきのシーンと重なって。別に、ここにいるおりが怖くなった訳じゃなくて、私の大好きないつものおりがどこに行ったのかわからなくなってしまって。
織山「……ここにいる俺は、何もしないよ」
白石「……うん、だよね」
織山「大丈夫。もしできたらでいいから、こっち来れる？」
ソファの上で、私達にできていた少しの距離。私が何を怖がっているのかとか、全部気づいてくれるおりは、やっぱりいつものおりなんだよね。
少しずつ距離を詰めてそっと隣に寄り添えば、細身の体に優しく抱きしめられる。
織山「不安になるよな。でもその分俺の演技が上手くなってるって、思っていい？」
白石「うん、」
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柊つむぎ(プロフ) - ちぃさん» ご指摘ありがとうございます！大変重要なことを間違えてしまいお恥ずかしい限りです(-_-;)これからも気をつけさせていただきます！！ (2月10日 11時) (
レス) id: 49c4d3a056 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます!! すみません、深田竜生くんのお名前が竜星になっちゃってます… (2月9日 22時) (レス) id: 17246f2d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊つむぎ | 作成日時：2024年2月6日 18時
