□はじめての ページ15
焼肉屋さんの広い個室を貸し切って、約一年ぶりにプライベートで全員が集まった。私の隣には、右に竜生、左に光輝。大体いつもそうなんだけどね。
今日のこの集まりは、『白石A生誕祭』らしい。さらに詳しく言えば、20歳の節目を迎えるお祝い、って湧が言ってくれた。
今まではなかなかお仕事の都合が合うことがなく、みんなで集まれなかったのだけど……私の誕生日だからって、本気出してくれたんだって。
そして今日は＿＿初めての、あるものに挑戦しようと意気込んできた。
白石「ドリンク！！ドリンクメニューくださいっ！！」
深田「ほんとに大丈夫かなぁ」
黒田「まあ最悪潰れたら俺が介抱するからさ」
渉「いや潰れないように俺らがコントロールするんでしょ」
そう、今日は人生初の”お酒”に挑戦するのだ！！もう成人済みのメンバーにアドバイスをもらいながら、慎重に選んでいく。
青木「これ度数低いからここらへんがいいんじゃない？」
元木「あ、これも良くね？」
安嶋「それならこっちっしょ」
白石「じゃあこれにしてみる！」
端に座る皇輝くんがみんなの分も頼んでくれて、しばらくおしゃべりしていれば早速届いた。目の前に置かれたグラスを見て、ごくりと唾を飲み込む。
川崎皇「それではみなさん、乾杯の発声をさせていただきます」
白石「おー」
川崎皇「我らが白石Aの誕生日を祝して！！」
全員「「「「かんぱーい！！！！」」」」
緊張しながら、少し時間はかかったけれど、意を決した。いつの間にか、メンバーみんなの視線が私に集中していて。ドキドキしながら、グラスを傾けた。
＊＊＊＊＊＊＊
竜生の顔が視界に入って、この前の撮影以来より一層好きが増した彼の顔に手を伸ばす。
白石「ちゅー、しよ？」
深田「理性ふっ飛ぶけど大丈夫そ？」
川崎皇「いやふっ飛ばすな」
青木「そうとう酔ったねえ」
光輝に手を振り落とされ、竜生とのキスは叶わず。ならばと、今度は光輝の方を向く。
白石「ねーえー光輝、私と竜生がananの撮影したの嫉妬してくれた？」
黒田「まじ可愛いなお前は」
川崎皇「いやストッパー役が落ちてどうする」
ちょくちょく口を出してくる皇輝くんが邪魔で、立ち上がって彼の隣に座り直す。
白石「皇輝くん邪魔しないで。ちゃんと皇輝くんのことも大好きだから」
川崎皇「……っ」
渉「『いやストッパー役が落ちてどうする』」
なぜか笑ってくれるみんなが嬉しくて、珍しく全力で笑うおりが目に入った。
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柊つむぎ(プロフ) - ちぃさん» ご指摘ありがとうございます！大変重要なことを間違えてしまいお恥ずかしい限りです(-_-;)これからも気をつけさせていただきます！！ (2月10日 11時) (
レス) id: 49c4d3a056 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます!! すみません、深田竜生くんのお名前が竜星になっちゃってます… (2月9日 22時) (レス) id: 17246f2d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊つむぎ | 作成日時：2024年2月6日 18時
