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ライブの着替えなどで、何度も目にしてきた竜生の上半身。だから、今更何も気にすることなんてないはずなのに。
綺麗な白い肌、鍛えられた腹筋、そういうもの全てが目に刺さってくるようだ。それは、ベッドの上でうつむいて待っている竜生の隠しきれていない色気のせい。
そっと近寄って肩を叩けば、頑なに目を瞑っていた竜生がゆっくりとこちらを見る。顔はめちゃくちゃ赤くて、目は潤んでいて……緊張しているのは私だけじゃないんだ、って気付かされる。
「じゃあ白石さんがベッドに横たわってもらって、深田さんはその上に覆いかぶさる感じで＿＿」
初めて重なり合う肌からは、どちらのものかもわからない早い鼓動が溶け合う。「なんかごめん……」囁かれる時ですら、その熱い吐息が首筋にかかってくすぐったい。この大人っぽい雰囲気がなんだか不思議になってきて、私は笑みを零した。
白石「光輝これ見たら、なんて言うかなあ」
深田「嫉妬で踊り狂うでしょ」
白石「竜生緊張してる？」
深田「そりゃしてるよ」
「じゃあ次シャワールームへ移動お願いしまーす」
スタッフさんからバスローブを受け取り、火照った体に羽織る。竜生を見上げれば、ぱちっと音が鳴りそうなくらい目が合って。思わず二人で笑い合う。
深田「変態って思わんでな」
白石「思わないよ」
深田「Aが綺麗すぎて、直視できないんだよね」
白石「……私もだよ」
シャワールームに移動して、再びバスローブを脱ぐ。シャワーから温水が出され、撮影が始まる。まさに、”水も滴る良い男”だな、なんて思った。
撮影が終わり、びしょ濡れの私達は身だしなみを整えるためにそれぞれの楽屋に戻る。もう衣装ではなく普通の服に戻ることに、少し残念だなあと感じてしまう自分がいた。
ドライヤーをして、最低限のヘアセット、メイクをして。ちゃんと持ってきていた、竜生からもらった香水をふりかける。
最後はインタビューということで、さっきとは別の部屋で竜生と合流した。
いつも通りの竜生に、どこかほっとする。
深田「ふわー、撮影終わったねえ」
白石「精神的に疲れた」
不意に、私の首筋に竜生が顔を埋める。さっき何度も感じた竜生の甘い香りが、再び私の体に熱を宿した。
白石「う、わ、何？」
深田「俺があげた香水つけてくれてるでしょ」
白石「うん、そうだけど」
深田「んふふー、俺のもん」
めちゃくちゃ緊張して、私達の関係が変になっちゃうかも、って思った撮影だったけど。
やっぱりいつも通りのお互いが良くて、今までより一層仲良くなれた気がした。
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柊つむぎ(プロフ) - ちぃさん» ご指摘ありがとうございます！大変重要なことを間違えてしまいお恥ずかしい限りです(-_-;)これからも気をつけさせていただきます！！ (2月10日 11時) (
レス) id: 49c4d3a056 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます!! すみません、深田竜生くんのお名前が竜星になっちゃってます… (2月9日 22時) (レス) id: 17246f2d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊つむぎ | 作成日時：2024年2月6日 18時
