◆78（葵視点） ページ5
「そうそう。よければこれも皆で食べておくれ」
そう言って、Aさんが抱えていた紙袋から瓶と包みが出てくる。
開けてみると。
「あ！！たくあんに、こっちは海苔佃煮！」
「出張先が妖都だったんで、知り合いの米屋に声をかけられてね。
葵ならいいように使ってくれるかと思っておすすめを買ってきたんだよ」
「わぁ！ありがとうっ」
「ついでに泊まりの予約も取り付けておいたよ。皆、もてなしておくれね？」
「妖都の米屋というと」
「あの"おにほのか"好きで有名な米屋の旦那様じゃなぁい？」
「ここ数年は見かけてなかったけど、相変わらずみたいだね」
私にはわからなかったけど、どうやら他のみんなには馴染みのお客様らしい。
「勿論夕がおにも興味を持っていたから、葵もよろしくね♪」
「お米屋さんかぁ」
お米は私も大好きだし、気になる話が沢山聞けそうだわ。
よし、頑張っておもてなしするわよ。
っと、その前に。
「肝心の新米が冷めちゃう前にAさんも食べましょ!
貰ったたくあんと佃煮も今取り分けるわね」
「あぁ、脱線してごめんよ。それじゃあご相伴に預かるよ」
Aさんが空いている私の席につき、追加でたくあんと佃煮がカウンターに並べられる。
うん、なかなかに壮観ね。
「それじゃあ改めて。いただきまーす!」
芳醇なお米の香りに包まれてお腹を空かせた妖達の心と体を満たし、寒さを凌ぐ。
私にとってまた一つ、新しい季節がやってくる。
本日も、夕がおは通常営業です。
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こんこんきつね(プロフ) - コメント失礼します！この作品好きすぎてめちゃめちゃ感激しました!!私は白夜が好きなのですが、もうほんとに幸せな気持ちで読んでいました！これからも更新楽しみにお待ちしています！ (9月11日 5時) (
レス) @page16 id: e681425de6 (このIDを非表示/違反報告)
そーめん(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントいただきありがとうございます！私の好みの問題でお相手はこっそり用意してあるのですが、一人を除いてみんなに慕われているお姉さんという立ち位置は崩さずに今後も進めていきたいと思っております。体調にもお気遣いいただきありがとうございます(*ﾉωﾉ) (7月18日 15時) (レス) id: 037a4c99bb (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月2日 14時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そーめん | 作成日時：2020年12月31日 3時
