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長い中央階段を登りきり、最上階の従業員用の細い通路を進む。
その先に大旦那様の部屋がある。
「大旦那様、夜分に失礼致します。
今、お時間よろしいでしょうか？」
一度襖の前で端座し、中へと声をかける。
衣の擦れる音がするので、中にいるのは間違いない。
「Aか。入りなさい」
応えがあり、静かに襖を開く。
「失礼します。…ん？」
顔を上げると、部屋の中には大旦那様以外に鎌鼬親子が座っていた。
障子越しに気配がしなかったのは流石としか言いようがないが、
この二人が屋根裏にいないのも珍しい。
私は提灯を側に置いて、三人とは少しだけ離れた大旦那様の向かいに座る。
明るい室内に忍装束の黒はよく映える。
考えてみれば、大旦那様の衣装も黒ばかりだから、今この部屋の見た目の密度は凄い。
これは…？
「A、丁度良かったよ。
今、二人から今晩の騒動について報告を受けていた所だ」
「雷獣様以外の刺客が複数いたというお話でしたら、
霊力供給の配線を修理してる鉃鼠と他の鎌鼬達から聞きましたよ？」
「おや、耳が早いな。流石はうちの灯守だ」
「伊達に歩き回ってはいませんからねぇ」
ふふ、とおどけたつもりだったのだが、目の前の三人の顔はなぜか険しい。
なんだかさっきからこういう顔を見てばかりの気がする。
人の顔見て、皆一体何だと言うんだい？
思っていたことを口にしようとした、その時。
「A様。我々が至らぬばかりに、申し訳ござらん」
そう言って、才蔵が深々と頭を下げた。
隣のサスケまでもがそれに合わせてくる。
「え？」
「拙者達が刺客に気を取られている隙に、A殿が雷獣様と対峙なされたと伺ったでござる。
その…怪我もなされた、と」
説明は隣のサスケが担った。
二人はまだ頭を上げない。
困惑して大旦那様のほうを伺うと、こちらは少し困った目で私に目配せをしてくる。
成る程、先程の"丁度いい"とはこういうことか。
---
すみません。
サスケパパ本家様で一度も喋ってないのですが、勝手に「ござる」系口調だと思っております。
本家様でしゃべらないかなぁ…(わくわく)
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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レモン(プロフ) - そーめんさん» これからも楽しみにしてます (2018年12月29日 22時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
そーめん(プロフ) - レモンさん» コメントで教えていただきありがとうございます！全然気づけてなかったので私もビビりました；ありがとうございました！今後もがんばります！ (2018年12月29日 22時) (レス) id: 6f68bed6a4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - とっても面白いです！ (2018年12月29日 20時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして一話で中井とありますが中居ではないでしょうか？ (2018年12月29日 20時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
そーめん(プロフ) - 碧海さん» コメントありがとうございます！キャラの口調は私も大事にしている点のひとつなので、そう言っていただけてとても嬉しいです！！これからもコツコツがんばります！！ (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6f68bed6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そーめん | 作成日時：2018年10月17日 0時
