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ぺしん。
「つまり、雷獣との戦闘で大幅に霊力を消費し」
ぺしん。
「挙句怪我までして」
ぺしん。
「仕舞いには屋外の提灯に灯を宿す力がない、と。
そう言いたいのだな?」
ぺしんぺしん。
鬼火になった私の額の部分に、先程から白夜の扇子が仕置のように当たる。
痛い。
「天神屋の灯守が聞いて呆れるな」
「め、面目次第も無いよ…」
はぁ。と、これまた大きく目の前でため息。
「ま、まぁまぁ…
Aさんは実質、白夜さんがかけつけるまで
雷獣様を足止めして下さっていたわけですし…!」
「それならそうと他に手もあるというものだろう。
全く、真っ向勝負など勝ち目のないことを。
アイツの挑発に乗るからこういう事になるんだ」
それについては返す言葉もない…。
片眼鏡の位置を調節し、その向こうから再び睨まれる。
怖い。
「屋外の灯は一次諦めるとして、中の灯に影響はないな?」
「そ、それは大丈夫だよ。
この身体ならローコストで維持出来るからね!」
「逆に、その状態でないと現状を維持出来ない、と」
「うぐっ」
「お前というやつは……」
ミシッ。と、目の前で扇子がしなる。
ヒェッ…と喉が鳴った。
「ええい、このままでは仕事にならんだろう。一先ずついてこい」
そう勝手にまとめられ、提灯の中へと戻される。
「えっ、どこいくんだい?」
「行けばわかる」
言って、白夜は私を入れた提灯を持って本館から移動する。
これでは拉致だよ…?
などと揶揄しようものなら、また長い説教が待ってるから言わないでおく。
銀次は目的地が分かってるのか、そのまま着いて来るらしい。
二人共、一体どこへ…?
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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レモン(プロフ) - そーめんさん» これからも楽しみにしてます (2018年12月29日 22時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
そーめん(プロフ) - レモンさん» コメントで教えていただきありがとうございます!全然気づけてなかったので私もビビりました;ありがとうございました!今後もがんばります! (2018年12月29日 22時) (レス) id: 6f68bed6a4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - とっても面白いです! (2018年12月29日 20時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして一話で中井とありますが中居ではないでしょうか? (2018年12月29日 20時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
そーめん(プロフ) - 碧海さん» コメントありがとうございます!キャラの口調は私も大事にしている点のひとつなので、そう言っていただけてとても嬉しいです!!これからもコツコツがんばります!! (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6f68bed6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そーめん | 作成日時:2018年10月17日 0時