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「先日ぶりだな愚か者。
相変わらず弱い者いじめが好きと見える」
ぱしんっ。
聞き慣れた音へと目をやると、
雷獣の向こうに白い羽織が見えた。
「白夜…」
チッと舌打ちして、雷獣がその名を呼ぶ。
私から手を放し、白夜に向かって両手を上げて、ゆっくりと距離を取った。
「あーぁ、残念。時間切れか…」
「客人でもないくせに人の庭で揉め事を起こすとは、営業妨害もいいところだ」
雷獣と距離を保ったまま、白夜がその背後に私を庇う。
振り返りざまに私の傷を確認すると「若旦那殿」と、一緒に来たらしい銀次を呼ぶ。
私の後ろに回った銀次が、そっと肩を支えてくれた。
「遅くなってすみません、Aさん。
こんな怪我まで…っ」
「このくらいじゃ死にやしないから、大丈夫よ。
それより、私の提灯を取って頂戴」
「え？…あ、はい」
傷の具合を診ようとした銀次を制して、
少し離れたところに転がっていた私の火が消えた提灯を指差す。
疑問を浮かべならがも、いつも肌身離さず持っている物だからと思ったのか、すぐに取りに行ってくれた。
背を向けたままの白夜はこちらを振り返らないまま、雷獣と対峙している。
「こちらですね？」
「えぇ、ありがとう」
礼を述べて銀次から提灯を受け取ると、私は胸の前で抱きしめた。
そして。
すぅ、と大きく息をしてから…私は人の形を解いた。
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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レモン(プロフ) - そーめんさん» これからも楽しみにしてます (2018年12月29日 22時) (
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そーめん(プロフ) - レモンさん» コメントで教えていただきありがとうございます！全然気づけてなかったので私もビビりました；ありがとうございました！今後もがんばります！ (2018年12月29日 22時) (レス) id: 6f68bed6a4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - とっても面白いです！ (2018年12月29日 20時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして一話で中井とありますが中居ではないでしょうか？ (2018年12月29日 20時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
そーめん(プロフ) - 碧海さん» コメントありがとうございます！キャラの口調は私も大事にしている点のひとつなので、そう言っていただけてとても嬉しいです！！これからもコツコツがんばります！！ (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6f68bed6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そーめん | 作成日時：2018年10月17日 0時
